- 天地明察/冲方 丁
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江戸時代、前代未聞のベンチャー事業に生涯を賭けた男がいた。ミッションは「日本独自の暦」を作ること―。碁打ちにして数学者・渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋!早くも読書界沸騰!俊英にして鬼才がおくる新潮流歴史ロマン。
江戸時代前期の囲碁棋士で天文暦学者の渋川春海の話です。
この春海が、飄々としていて熱血で、弱くて強くて優しくて、ものすごく愛されキャラ
どっちかというと今時の若者風で、時代小説という感じがしません。
登場人物みんなキャラが立ってて、アニメか漫画を見ているように場面が浮かびました。
絵柄は小畑健で
ぜったい美形と思って読んだのが村瀬と道策
本因坊道策の話も、別に一本書いていただきたいくらい好きになりました。あまりでてこないけど(笑)
そして建部と伊藤のおじさま2人組にも激ラブ
『三十五度八分四十五秒』の場面では、涙が出てしょうがありませんでした。
それ以外の場面でもとにかくなんだか涙が出る。感動いっぱい。ありがとう。
分厚いけれど、あっという間に読めて、それが残念なくらいでした。
最後、春海が不惑を過ぎてからの話は少し掛け足すぎるかな~。
でも、とにかく若い時の春海がとてもいいんですよ。読後感爽やか。お勧めです。ぜひ読んで。
神道や暦の話は勉強になりました。
柏手を打つ時、何故、右手を少し下げるのか書いてありました。知ってましたか?
こんなのもあった。
行こうかな。
第42回展示「渋川春海と『天地明察』」
【日程】2010年4月17日 (土) から10月22日 (金) まで 10時-17時
※4月18日 (日) のみ現物展示、ほかは複製展示となります
【会場】国立天文台三鷹キャンパス (東京都三鷹市大沢2-21-1) 天文台歴史館1階
【内容】「天地明察」に焦点を当て、この小説に登場する資料の中から国立天文台図書室が所蔵するもの(貞享暦、天経或問、日本長暦など)を選んで展示。