きのうの世界/恩田 陸
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塔と水路がある町のはずれ、「水無月橋」で見つかった死体。一年前に失踪したはずの男は、なぜここで殺されたのか?誰も予想できない結末が待っている!!恩田陸が紡ぐ、静かで驚きに満ちた世界。


「ユージニア」でも思ったのですが、途中まではとっても面白い。ぐいぐい惹きこまれていく。

でも、最後にドヒャみたいなオチ・・・というか「風呂敷こんなふうに畳んでみました~」「えっ、これで畳んでるの?あ、一応、結んでるね」という会話をしたくなるラスト・・・が待っていて、なんだかなーと苦笑させてくれます。

文章はすごくうまいんだよね。世界観もある。読んでいる間、不思議な世界にどっぷりつからせてくれる。

しかし、読後、腑に落ちないんです苦笑


話をきれいにまとめるという点については、作者は特にこだわっていなさそう。

「後はどうにでもしていいよ」という声が聞こえるようでした。



植物図鑑/有川 浩
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ある日、道ばたに落ちていた彼。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です」「―あらやだ。けっこういい男」楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる―。書き下ろし番外編に加え、イツキ特製“道草料理レシピ”も掲載。


あまり恋愛小説は読まない私ですが、「噛みません。躾のできたよい子です」に私もツボったので、つい借りてしまいました。

そして、とっても面白かったです。

イツキが野草や山菜に詳しくて料理上手なあたりに、ちょっと家人をダブらせました。だからといって、私と主人公さつきは全く重なりませんが。可愛いなあと思いながら、読みました。


でも、エピローグはいらなかった。

これが書き下ろし番外編なんだろうけれど、(ちょいネタバレですが)さつきのメールがな~ダウン

最後の最後に、主人公を嫌いにさせてくれました。個人的な好き嫌いですが。

あー、本編でやめておいたらかなり好きな話だったのに。残念。

でも、面白いよ。



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