
「話すのは技術 聞くのは器」
という言葉をいただいたことがあります。
話上手というのは、ある程度練習すれば誰でもなれるものですが、
聞き上手というのは、スキルではなくって人の器というわけです。
まさに。
私は、自分で言うのも何ですが、話すのは得意です。
会社人生22年の中でも、そう言われ続けていたから多分そうです。
朝礼とか、研修とか、代表挨拶とか、スピーチとか、司会とか・・・人前で話す機会は多かったのですが、それが苦じゃないというか、むしろ好き



1000人を前にしたスピーチの話が来たときには、舞い上がって喜んでいたものです。
(そしてそれは、高い評価をいただきました)
そんな私は、話すのは好きだけれど、聞くのは苦手。
人がしゃべっていても、どこかで自分の話につなげようとしてしまいます。
「そうそうそう、そうなのよね。私の場合も・・・」みたいな。
そういういう人って、結構多いんですよね。
昼間の喫茶店でしゃべってる人たち、特にオバサンは、みんなこんな風ですよ。
結局、自分の話しかしていません(笑)
みんな自分大好きなんだな。
全体を前にしてしゃべるスピーチの場合は、私も話上手と言われます。
それは、
①起承転結をあらかじめ筋道立ておく
②肝心なことは1つ(または長くて3つ)に絞る
③聞き手を巻き込む(問いかける)
④笑いを取る
など、ウケる技術を身につけていれば何とかなります。
ちなみに話をするときの目線も、全体を見る時は後ろから大きくZ型に見て、うなずいてくれている人がいたらその人と目を合わせてほほ笑んでその人に語りかけるように話すなど、ちょっとしたワザというものがあります。
けれども、「聞き上手」にワザというものはありません。
ただ、相手に興味を持って、真剣に相手の言うことをひたすら聞く。
これは結構難しいです。
①相槌を上手に使うとか、
②相手のペースに合わせて
③オウム返しに言葉を選ぶ
とか、ワザっぽいものも多少ありますが、本気で相手の立場に立つということ以上に上手な聞き方はないと思います。
私みたいに常に自分の立場でしか考えられない人間には、まっこと難しい



そして、一対一の付き合いでの話上手な人というのは、やはり「聞き上手」の人を指すのだと思います。
「この人とは、もっともっと話をしたい」と思う人というのは、おしゃべりが面白い人ではなくって、「自分の話をよく聞いてくれた人」です。
All About 「ストレス」 親しい人とヨリを戻すための極意