ちゃたらーのお昼休み


ちゃたらーのお昼休み

第三部

一、実録先代萩(じつろくせんだいはぎ)
            乳人浅岡  芝 翫
          松前鉄之助  橋之助
             局錦木  萬次郎
             局松島  孝太郎
            腰元梅香  児太郎
             亀千代  千之助
             千代松  宜 生
             局呉竹  扇 雀
             局沢田  芝 雀
          片倉小十郎  幸四郎


  歌舞伎十八番の内
二、助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)

           花川戸助六  團十郎
           三浦屋揚巻  玉三郎
             通人里暁  勘三郎
        福山かつぎ寿吉  三津五郎
           三浦屋白玉  福 助
       男伊達 山谷弥吉  権十郎
        同   田甫富松  松 江
        同   竹門虎蔵  男女蔵
        同  砂利場石造  亀三郎
        同   石浜浪七  亀 寿
           傾城八重衣  松 也
            同  浮橋  梅 枝
            同  胡蝶  巳之助
            同  愛染  新 悟
              金棒引  種太郎
                 同  萬太郎
                 同  廣太郎
                 同  廣 松
             禿たより  玉太郎
       白玉付番新梅ヶ香  歌 江
             奴奈良平  亀 蔵
           国侍利金太  市 蔵
            遣手お辰  右之助
         番頭新造白菊  家 橘
            朝顔仙平  歌 六
            曽我満江  東 蔵
        三浦屋女房お松  秀太郎
            髭の意休  左團次
       くわんぺら門兵衛  仁左衛門
         白酒売新兵衛  菊五郎
              口上  海老蔵


実は実は、第三部は6日に観に行っていたのですが、その時は3階の前列でした。普段はそれで無問題なのですが(むしろコスパ考えると一番良い席)今回「やっぱり助六は花道が観たい」と思い、1階席を取りました。

念ずれば通ずアップ

そんなわけで、2回観た感想です。



実録先代萩

子役二人が上手かったです。

いえ、実は6日に観たときはそんなにうまいとは思わなかったのですが、9日は昼に金太郎くん見ちゃったから改めてみると上手いなあと苦笑

亀千代役の千之助くん(仁左衛門さんの孫!)品があって良かったです。鼻から口元がお父さんの孝太郎にそっくりなのは、ちょっと笑いました。失礼。

千代松役の宜生くんは、芝翫さんの孫。6日に観たとき千代松の台詞の時に浅岡芝翫の口がその通り動いていて、お祖父ちゃんが孫を心配しているのがよくわかりました。

9日も気になって観たのですが、時々、口の中で言っているみたいでした。

同じく芝翫さんの孫の児太郎くんは声変わりなのか、かなり苦しそうでしたダウン

でも、顔はずいぶんきれいになっていた。

つか、梅枝でも思ったんだけれど、サヨナラだから特別にメイクさんがついたりするのかな~なんてね~(笑)



助六由縁江戸桜

これまた豪華~キラキラキラキラ

スゴイ配役ですよ。

福山かつぎに三津五郎さん、くわんぺら門兵衛に仁左衛門さんなど、普段なら主役級の男前が脇で花を添えてくれています。通人の勘三郎さんの場面なんか、もう爆笑の渦笑う

ただ9日は6日に比べるとおとなし目に感じました。三笠宮がいらしているとアドリブの中で言っていたから、そのせいかな?それとも、長すぎると苦言を呈されて(誰から?!)控えたのかな。

現に、6日は終演が10時だったのに、9日は9時50分には終っていました。

細かいことはネタバレなので言いませんが、あの場面の勘三郎ワールドは素晴らしいですね。客席を見渡して観客の心をグッとつかんで引き寄せる。あの場は、勘三郎が主役です。

そしてまた凄いのは、その勘三郎の作った空気を、再びググッと自分に引き寄せる助六團十郎。
華がある人ばっかりですね。

華といえばまたしつこいですが、仁左衛門さま。あんなにカッコイイくわんぺら門兵衛は見たことありません。

私なら一緒にお風呂入ってお背中流しちゃうよーキャッアップ ←お呼びでないリラックマ

くわんぺらの子分、朝顔仙平の歌六さんもひょうきんでよかったです。


さて、言い遅れました三浦屋揚巻玉三郎様。

すんげえ綺麗でしたアップアップ

まず登場してきた時、イヤホンガイド付けていたらきっと「総重量うん十キロ・・・」とか解説されているんだろうなあという派手で豪華なお衣装キラキラキラキラそれに負けていないお顔ラブラブ

ただただ、見惚れました。

昨日は、ちょっと声が苦しそうだったので、まさかお風邪じゃないかと心配です。

ちなみに私も風邪ひきました。気温の差が激しいからね。って私のことはどうでもいい。

助六の出の花道は、やっぱり見て良かった。いわゆるキメポーズ集なんだけれど、私も「やんややんや」という気持ち音譜

しかし、そのキメポーズさんざんやった後「どうでやんすか、どうでやんすか」と舞台に登場するあたり、助六はナル男?

助六といい、兄の新兵衛(菊五郎)といい、他の芝居で見る曽我兄弟と違ってお茶目で可愛いんですよね。

いかにも和事の兄が弟から喧嘩を習って真似するところとか、二人して股くぐりをしかけて喧嘩を売るところとか、とにかく楽しくて可愛い兄弟です。

兄が弟に「お前に喧嘩はよく似合う」から「小袖に仕立てて着るがいい(喧嘩を)」という台詞。洒落てますよね(笑)



今回、日を置かずに続けて見たので、台詞がスラスラととてもよく頭に入ってきました。名台詞と言われるものは、もともと耳に馴染みやすくできているのでしょうが、歌舞伎にも(英語みたいな)リスニング効果ってあるんだなあと実感。

聞いた話ですが、助六を「助六由縁江戸桜」という外題で上演するのは成田屋さんだけだそうです。

それで口上の時海老蔵は「すけろくゆかりのえどざくら」と「ゆかり」にアクセントを置いていたのでしょうか。

って、こんなことイヤホンガイドで説明しているのかな。してるねきっと(笑)


またまた余談ですが、昨日は二部の寺子屋の時は真後ろの人のイヤホンガイドの音がかなり大きくモレていて、気になってしょうがなかったです。それを隣の女性が「うるさいな」と呟いたのも、お芝居の雰囲気をこわしてくれました。

そして三部の一階席では、私の斜め前(花道に向かう方)の若い女性がやけに背が高くて(椅子の背よりも肩甲骨のラインが上!)その上着物を着ていて髪を高く結っていたので、花道では苦労しました。きっと私が頭を動かすたびに、その後ろの人にも迷惑かけていたんだろうなあと反省。

新しくなった歌舞伎座では、その辺を改善してほしいですね。


なんか長くなっちゃったあせる


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