ちゃたらーのお昼休み

三月花形歌舞伎通し狂言

染模様恩愛御書(そめもようちゅうぎのごしゅいん)
細川の血達磨

          大川友右衛門  市川 染五郎
             印南数馬  片岡 愛之助
             横山図書  市川 猿 弥
            腰元あざみ  市川 春 猿
          細川奥方照葉  上村 吉 弥
           細川越中守  市川 門之助


大川友右衛門は細川家の小姓・印南数馬を恋慕うあまり、武士の位を捨て、細川邸に中間として奉公するようになります。二人は衆道の契りを交わし、数馬の父の仇である横山図書を討つべく、兄弟の義を結びます。
やがて友右衛門と数馬は、見事図書を討ち果たしますが、争いの末に起こった火事により細川家の宝である御朱印状を入れた宝蔵へ火が移ってしまいます。友右衛門は御朱印状を守るため、火の中に飛び込み・・・・・・


元同僚のあいちゃんと一緒に行ってきました。

正直、誘う時に躊躇しました。それは「あいちゃんが歌舞伎初心者だから」ではありません。

そうではなくて、この演目が・・・・・・

「市川染五郎と片岡愛之助、東西の花形俳優による男同士の愛と絆の物語」だから。

あいちゃん、こういうの苦手じゃないといいんだけれど(笑)

ちなみにちゃたらーは大学の卒業論文が井原西鶴の「男色大鑑」でしたので、衆道には多少理解あります。

ええ、多少(笑)

ちなみにその卒論の担当教授は、今は亡き興津要先生でした。江戸文化、古典落語の大家です。

(おおやと読まないでね)

その先生に、卒論指導の日に言われた言葉、

「君の卒論には、熱意が感じられるね

「はい」niko*

「・・・・・・・・・」だんまり。

ええっ、先生、それだけですか??顔文字

「あ、あと、漢字が間違っていたよ

あ、男同志と書いていますね、私。

「すみません」汗☆

「・・・・・・うん、もういいよ」

本当に、これだけでした。

無事に卒業できてよかったです。


さて、そんな前置きはどうでもよく、「男同士の愛と絆の物語」ついたあだ名がBL歌舞伎、ご縁ある日生劇場で本日が千秋楽でした。

周りがみんな先に見ているので感想を聞いていましたが、いや~ラブラブ噂にたがわず面白かったですアップアップ


愛之助が15才に見えないとか大きすぎとかいう話も聞いていましたが、私の(大学時代に培われた)フィルターを通してみたら、ノープロブレム。可憐な少年に見えましたよラブリン。

幕間に小耳にはさんだ声でも「きれい」「お人形みたい」とか、若いお嬢さんに言われていました、ラブラブラブ笑う

まあ、私もそのお嬢さんも、そんな前の方の席じゃなかったのですが(笑)

しかし、実際立つと染五郎よりも大きい愛之助ですが、座った時には小さく華奢に見えました。指先まで可愛らしかった。袴を掴む指の表情などに弱いのです、ワタシ。


今日は、最終日だったからか二人ともノリノリでしたね。特に染五郎さん。

染五郎が客席を駆けまわったり、花道をよじ登ろうとして御見物に助けてもらうというのは、特別演出でしょうか?

(毎回、そういう演出だったとは思えないんだけどn?*


一幕では、籠釣瓶のパロディもあり歌舞伎通の人もクスっとさせつつ、男色がらみの場面ではお茶目な表現・演出で笑わせてくれ、二幕のラストではグッと締めて泣かせてくれました。


お殿様役の門之助さん(段治郎の体調不良で配役変更だったらしい)が、要所要所でいい感じでした。


芝のぶちゃんがカーテンコールに出てこなかったのが残念。

あんなに何役もしていたのに(笑)何か遠慮しないといけないことがあるのかと穿ってしまいます。(市川一門じゃないから??)


染五郎の階段落ちも観られたし、昭和のムード歌謡音譜みたいな歌も聴けたし、ラストでかきつばたを抱く愛之助の後ろ(橋の上)に染があらわれたときには、宝塚かビックリマークキラキラと目を見張りました。


ホント、色々てんこ盛りで楽しかった~ラブラブラブラブ


一緒に見たあいちゃんも、喜んでくれてよかったです。

でも、これを本当の歌舞伎と思われちゃったら、ちょっとマズイか苦笑



というわけで、本日のブログネタ。

ええっ!これブログネタだったの?!目と思った?

ちゃたらー、ちゃちゃ丸の育成に余念が無いのです。ふふふニヤッ

最近熱い漫画は? ブログネタ:最近熱い漫画は? 参加中


歌舞伎初心者のあいちゃんに是非読んでいただきたい。
いえ、初心者じゃなくっても、通が読んでも、絶対面白い。
「かぶく者」
かぶく者(1) (モーニング KC)/たなか 亜希夫
¥550
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「歌舞伎」というものを美しい画と分かりやすい解説で、無理なく教えてくれます。
読み進めるうちに、歌舞伎の世界に浸れます。
梨園の血を引かない天才役者市坂新九郎が、伝統と格式の歌舞伎界に殴り込み!というような話ですが、
同時に、その梨園で受け継がれているものがどれほどすごいものなのかも語ってくれています。
今、6巻まで出ていて、新九郎が四谷怪談の民谷伊右衛門をどう演じるかというのが話の中心。

かぶく者(6) (モーニング KC)/たなか 亜希夫

¥560
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7巻が待ち遠しいのですが、残念なことに発売予定はとのこと。
まあ、怪談には良い季節ですが。


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