21日に通しで行ってきました。昼も夜もすごく良かったです。
昼の部
一、爪王(つめおう)
狐 勘太郎
鷹 七之助
庄屋 錦之助
鷹匠 彌十郎
鷹匠と鷹とふたりの山の家 しんしんと 雪積もる
七之助の鷹「吹雪」きれいでした。
そして勘太郎の狐(赤狐といわれていたのに衣装が白くて・笑)もよかった。
勘太郎の踊りは安心して見ていられますね。
そういえば勘太郎の狐忠信は見たことないなあ。お父さんのはあるけど。
一度見てみたいものです。
二、平家女護島
俊寛(しゅんかん)
俊寛僧都 勘三郎
丹波少将成経 勘太郎
千鳥 七之助
平判官康頼 扇 雀
瀬尾兼康 左團次
丹左衛門 梅 玉
思い切っても 凡夫心
勘三郎、熱演。
俊寛は何度か観ましたが、最後、自分の代わりに千鳥を船に乗せてからの「凡夫心」がその役者ごとの見せ所のような気がします。台詞は「おーい」だけなんですけれどね。
最後の最後は、岩の上で松にすがって(その枝を折って)船を見送った後、放心するんですが、勘三郎の俊寛は、どこか悟ったような表情が印象的でした。
俊寛を見るのは三階席がいいと思います。舞台に海が広がる様子は圧巻です。
三、十七代目中村勘三郎二十三回忌追善 口上(こうじょう)
芝 翫
勘三郎
幹部俳優出演
口上、すごく楽しみにしていたのですが、皆さんとっても大人しかったです。
みんな口をそろえて「大変可愛がっていただいて」「これからも中村屋をお引き立てください」ばかりだった。
三笠宮がいらしていたらしいので、あまりふざけちゃいけませんよとか芝翫さんあたりが釘をさしていたのだろうか。
エピソードもほとんど聞けませんでした。残念。
四、ぢいさんばあさん
美濃部伊織 仁左衛門
下嶋甚右衛門 勘三郎
宮重久弥 橋之助
妻きく 孝太郎
石井民之進 市 蔵
戸谷主税 桂 三
山田恵助 右之助
柳原小兵衛 秀 調
宮重久右衛門 翫 雀
伊織妻るん 玉三郎
号泣。
歌舞伎座でここまで泣いたの初めてです。
涙だけじゃなくて鼻水もいっぱい出たんだけれど、観劇の邪魔にならないようにすするの遠慮していたから、大変なことになりました。
終わってから思いっきり鼻かんだけど、私だけじゃなかったよ。
仁左衛門が可愛い。可愛すぎるの。
地味な話だけれど、心に染みました。最後の若い夫婦との対比も上手い。
夜の部に続く・・・