
今でこそ女子中・高校生のスカートは短くしているのが可愛い

ちゃたらーの時代は長いほうがカッコいいといわれてました。
ネコですら長いスカートはいていた時代です。(byなめ猫)
中学生時代、月に一回の服装検査の日。生徒は体育館に集合します。
そこでは膝立ちになった先生たちが、
30㎝定規(竹製)を床に垂直に立てていて、その前を女子は一列になって行進。
スカート丈が床上30㎝よりも長いと、列から引っ張り出されてお説教。
当然ながらみんなよくわかったもので、その日だけウエスト部分を折り曲げて短くしていましたね。
私はフツーにひざ下10㎝くらいの優等生スカートをはいていましたが、当時身長120㎝のミニマム少女だったので、床上30㎝はとうてい無理。
私が歩いている時は先生も「仕方ないよね
」という顔で見送ってくれました。

基本的に、私は良い子ぶりっこでしたので、スカート丈も靴下もシューズも校則通り。
おしゃれに飾ろうとはこれっぽっちも思わず、髪の毛もオン・ザ・マユゲのワカメちゃんでした。
そんな私が高校時代、校則を破って悲しい目にあった思い出が一つあります。
宮崎県立、日向高校。当時はまだ歴史の浅い進学校(市内比)。
「試験期間は日中外出してはいけない」という規則がありました。
試験期間はテストが午前中で終わり、生徒はお昼も食べずに家に帰されます。
午後は、当然、翌日の試験勉強の時間であって、出歩いたり遊びに行ってはダメという規則です。
当然といえば当然です。本来、学校のある時間ですから。
友達の家にいって遊ぶ子もいましたが、私は、まっすぐ家に帰ってお昼ご飯にラーメンを自分で作って、テレビも見ず勉強するといういたって真面目な高校生でした。
しかし、その日は事情が違いました。
月末24日はLALA(白泉社)の発売日。私が一カ月で最も楽しみにしている日です。
試験勉強しないといけないのはわかっているけれど、読まなかったら気になって、余計勉強にならない。
読んでから勉強すればいいじゃん

私は一度家に帰って、着替えてから本屋まで自転車
を飛ばしました。

山岸涼子先生の表紙のLALAを自転車の前かごに入れて、家路を急いでいたところ、
プップー





大きなクラクションが私を呼びとめました。
振り返ると、白いカローラに、英語と国語と数学と社会の先生が同乗しています

み、見周り・・・・・

1台に4人も乗って

「なにしてるの」英語の先生が窓から顔を出し、私の前かごを覗き込みます。
「ちょっと・・・漫画を買いに・・・」現行犯なので自白するしかありません。
「ダメよ。ちゃんと帰って勉強しなさい」
「はい。すみません」
そのまま返されました。
良かった、あんまり怒られなくて。
翌日。その日のテストが終わりました。通常、互礼を交わして帰宅ですが、ちょっと違いました。
「みんな、まだ席を立つな。目をつぶれ」
突然言われて、みんな戸惑いながら、席について目をつぶりました。
「この中に、昨日、校則を破ったやつがいる」
ええっ



「しかも、その生徒は、漫画を買いに出ていた」
後ろからプッと吹きだす声も



「自分だというヤツ、手をあげろ」
そ、そんな~







一瞬の内に、ものすごく迷いましたが、手をあげました。
先生たちには、バレてるのだしね。
しかしながら、クラスメイトにばれるのはつらかったです。
目をつぶれって言われても、全員がちゃんとつぶっているわけないじゃないですか~

「二度とするなよ」と言われましたが、
「頼まれてもするか」と心の中で叫びましたよ。
しかし、こんなこと(漫画を買いに出たこと)が、これほどの悪と言われるとは。
平和な時代だったのでしょう。