慙紅葉汗顔見勢(はじもみじあせのかおみせ)
猿之助十八番の内 伊達の十役
市川海老蔵十役早替り宙乗り相勤め申し候
口上
発 端 稲村ヶ崎の場
序 幕 第一場 鎌倉花水橋の場
第二場 大磯廓三浦屋の場
第三場 三浦屋奥座敷の場
二幕目 滑川宝蔵寺土橋堤の場
三幕目 第一場 足利家奥殿の場
第二場 同床下の場
四幕目 第一場 山名館奥書院の場
第二場 問註所門前の場
第三場 問註所白洲の場
大喜利 「垂帽子不器用娘(ひらりぼうしざいしょのふつつか)」
仁木弾正/絹川与右衛門
赤松満祐/足利頼兼
土手の道哲/高尾太夫 海老蔵
腰元累/乳人政岡
荒獅子男之助/細川勝元
渡辺民部之助 獅 童
八汐/祐念上人 右 近
京潟姫 笑 也
三浦屋女房松代/栄御前 笑三郎
山中鹿之助/むてき坊 弘太郎
山名持豊 寿 猿
松島 春 猿
大江鬼貫/ひっち坊 猿 弥
渡辺外記左衛門 市 蔵
沖の井 門之助
行ってきました。先週ですが。
面白かったですー
巷では色々なご意見をいただいている海老蔵の十役ですが、私としてはとても楽しめました。
初めに「口上」で海老蔵が自分の演じる十役を紹介するのですが、初めて見る人にも親切でよかったと思います。
写真がまた綺麗なんだ(笑)
お楽しみ感を盛り上げてくれました。
その早変わりに次ぐ早変わり。そんなに頑張らなくても~というくらい目まぐるしく変わってくれて、お隣からは「ええっ」「おー」と、何度もため息のような声が洩れていました。
今回、奮発してくまにゃちゃんと桟敷席で見たんですが、両隣の桟敷もその向こうも若いお嬢さん(と言ってもだいたい30才くらい・笑)同士で観に来ていて、海老蔵効果大と感じました。
色々言われているけれど、若い女性ファンを獲得するということは、歌舞伎の将来にとっても大切ですもんね。
で、海老蔵ですが、十役全てが良かったとは言えませんが、少なくとも半分くらいの役は上手くやっていたと思います。女役の累と高尾大夫は苦しかったけれど、政岡はよかったです。
まさか海老蔵の政岡で泣けるとは思っていなかったので(失敬)、感激しました。
正直、玉三郎や菊之助の政岡より良かった。好みの問題だろうけれど、政岡は立役の方がいい。
千松役は誰だったのかな。すごくかわいかった。
仁木弾正、細川勝元、荒獅子男之助、どれもきまっていました。
絹川与右衛門は源九郎狐の演技に似ていました(笑)
足利頼兼はもうちょっと色気が欲しかったです。
足利頼兼は仁左衛門さまがやってくれないかなあ。花水橋のところ。
仁木弾正の宙乗りは、袴の裾まで気を使っていて見惚れました。
ふと、一昨年の夏に見た狐のジタバタを思い出しました。
そんなこんなで、結論は「通しで見られてよかった」です。
5時間も海老蔵祭。こんなに楽しい祭はそうそうないよ。
海老、ナイスファイト ←狐の時に贈った言葉(笑)
桟敷席でくまにゃちゃんがプレゼントしてくれた獅子舞箸置vv