イタリアの世界的映画監督、グイド・コンティーニ(松岡充)。
映画を撮らなければならないのに、シナリオが書けない。
私生活では、妻で映画女優のルイーザ(新妻聖子)と破綻の危機。
結婚生活を大事にしないのなら別れる、と…。
二人は破綻の危機にある結婚生活を修復すべく、ヴェニス近郊のスパ・リゾートにやってくる。
スパのマドンナ(樹里咲穂)の見守る楽園で息をついたのも束の間、結婚生活のこと、次回作のことでマスコミの攻撃にさらされる。
グイドは映画の題材を見つけようと必死にもがいているうち、自分の内面世界に心奪われ、現実世界との区別がつかなくなっていく。
グイドの頭の中では今までに彼を愛し創造力の源となった女たちが話しかけてくる。
愛人のカルラ(シルビア・グラブ)、女優クラウディア(貴城けい)、評論家のネクロフォラス(寿ひずる)、プロデューサーのリリアン(紫吹淳)そして記憶の壁を越えトラウマとして付きまとう亡き母(今陽子)、幼い時に出会った娼婦サラギーナ(浦嶋りんこ)までもが…。
グイドが選んだ題材は「カサノヴァ」。ヴェニスのスパを舞台に、クラウディアはもちろん最近お気に入りの女優マリア(入絵加奈子)やリリアンまでも総出演の映画の撮影が始まる。
そして、グイドのアイデアは女性をめぐる空想へと傾いていく…。
(オフィシャルサイト のストーリーより)
行ってきました。「Nine The Musical」
映画の「Nine」を観たいなーと思っていましたら、たまたまこちらのチケットを取っていただけることになり、
ようやく天気がよくなったお休みの日に、布団も乾さずにいそいそと銀座まで出かけました。
まず最初の感想ですが、最近歌舞伎座ばかり行っていたので、ル・テアトル銀座の椅子の良さにシビレました。
グリーン車みたーい
改めて歌舞伎座の椅子の悪さを実感した次第です。
それはともかく、舞台の感想ですが、女優陣が美しかったです。
もと宝塚のトップスターが3人も競演というだけで、かつてのヅカファン(私だ・笑)には贅沢なキャストですが、出ている女優がみんな素敵でした。(もちろんピンキーもひーちゃんも美しく素敵でしたのよ。)
特に素晴らしかったのが、高嶋兄の妻シルビア・グラブ。レベッカの時もただものじゃないと思ったけれど、歌も演技も大迫力。1幕ではセクシーで、2幕では切なくて、私の中では主役です。
主役と言えば、たった一人の男性の松岡充、正直期待していなかったけれど、歌はしっかり歌えていました。
侮っていてゴメンちょ
ただし、地の台詞となるとアヤしかったです。2日目だから仕方ないよね。
紫吹淳も客席でのアドリブはまだ緊張気味でした。
これは回を重ねるごとによくなって行くし、きっと話題にもなるんだろうな。
16人の女性を9人に絞ったことがどうなのかは、オリジナルを見ていない私にはよくわかりませんが、もし16人もいたら覚え切れなくて大変だろうなと思いました(笑)
登場した時の衣装は全員黒なんですが、それでも一人ひとりの個性がはっきり出ていましたよ。そして、カルラのスリップドレスとかクラウディアのスカーフとか効果的なところで赤が使われていて、ハッと目を引きました。
演出も、前回の舞台版や映画とは全く違うようですが、黒、赤、白の衣装もシンプルな舞台美術もおもしろかったです。
そうそう、開演5分前のアナウンスが女優陣によるものでとても面白いので、これから見に行くという方、細かいところまで聞き逃さないように