一昨日、千代ちゃんがお空に還っていきました。

千代ちゃんとの出会いから約10年が経ちました。

少し、振り返らせてください。

　千葉県動物愛護センターに引き取りに行ったあの日、中型犬一頭の予定でした。

その日に見せていただく犬は5頭いました。

センターの職員さんが2頭目に連れて来た犬、それが千代ちゃんでした。

千代は真っ直ぐに私を見つめ、目を逸らすことなく『私を連れて帰って』と言いました。

その時の私はまだアニマルコミュニケーションを習得していませんでしたが、間違いなくそう聞こえました。

そして、千代を連れて帰ってから約10日後に、新しいメンバーと一緒に、今度は千葉県の東葛支所へ引き出しに行ったところ、メンバーに施設の見学で一緒に回っていた時、小型犬の部屋の片隅にクレートがあり、茶色の中型犬のお尻が見えました。

ピクリともしない様子が異様に感じた私は『この子はどうしたんですか？』とお聞きすると、まだ生後4ヶ月くらいの子犬とのこと。

脚に怪我をしているというのです。

まだ収容期間なので連れて帰れないと言うので、近くの病院で検査だけでもさせて欲しいと頼み込み、レントゲンを撮らせていただきました。

すると、左脚が複雑骨折をしているとのことでした。

顔も見せない、痛みと恐怖から姿を必死に隠そうとしている、目の前のその子の気持ちが痛いほど伝わってきました。

そして期限切れのその日、お迎えに行きました。

それが、エルでした。

うちに着いてもクレートから出る気配のないエルに、そばでそっと見守っている千代の姿がありました。

ご飯とオシッコ以外はクレートの中に引き篭もるエル。

生まれてから今まで、あなたにどんなことが起きたの？と胸が痛くなったのを思い出します。

その後、少しずつ心を開いていくエルでしたが、家の中では元気で遊ぶのですが、外へは怖がり一歩も出ません。

そんな時、https://ameblo.jp/chiyo-el-lovelove/entry-12821311838.html

『娘（千代）を看取る』私は今最愛の我が娘を看取ろうとしている千代に出会い9年・・推定12〜14歳になった　私の女神様私がこの世を去る前に　飼い主であり母親である私が　当然お空に見送…

ameblo.jp

千エ乙ママさんが千代ちゃんをネットで見つけ、ぜひお迎えしたいと言ってくれました。

千代ちゃんを希望してくださる方が他にもいて、その時、その方のところへトライアルをさせたのですが、何と3日で戻ってきたのです！

正直、驚きました。

千代ちゃんはとても良い子で、上手くやれるはずだったからです。その方に理由をお聞きすると、『ずっと咳をしていて、、あとイメージと少し違っていたので、、』とのことでした。

咳？？？

千代ちゃん、仮病を使ってまで帰ってきたんです。

エルのそばへと。

今でもはっきりとその日の、嬉しそうな千代の顔が目に浮かびます。

『やったね！！』と千代

そしてその後、千代の思惑通りに事は進み

千エ乙ママさんから、ふたり一緒にお迎えしたいとのお話に私は喜んでお願い致しました。

そのすぐ後にアグリのメンバーとなった千エ乙ママ。

その先は皆さんも良く知っている通り、虐待されていた乙女をお迎えし、色々とありましたがアグリドックレスキューの代表となられました。

そのすぐそばには、いつもふたりの姿

心を閉ざしていたエルのそばから片時も離れず見守って、こんなに深い愛があるのかと思うほど親子のように愛を注ぐ千代ちゃん

そんなふたりのそばを片時もこんなに深い愛があるのかと思うほどの愛を注ぐ千エ乙ママが、

千代ちゃんが繋いでくれた、何本もの運命の糸があります。

私にとって、千エ乙ママさんとの出会いは宝物です。本当に多くの気づきや愛をいただきました。

そして、アグリにとっても大きな宝となりました。

それは大きな輪の始まりでした。

千代の名前の由来は、【千の世を生きる】との意味です。

千代の魂は、千の世を生きて、犬としての生は多分今回で終わりだと感じます。

千代ちゃんは今世でのお役目を終え

今、肉体を脱ぎ捨てて天使へと戻っていきました。

『ママ、エルは任せたからよろしくね』

そんなフワリとした、やり切った千代の想いを感じました。

千代ちゃん

私達のもとに来てくれて、本当にありがとう。

ありがとう。。

千代ちゃん、たくさんの愛をありがとう