スーパーへ買い物に行くと、もう白アスパラガスが並んでいた。ドイツでは「シュパーゲル」と呼ばれ、春の風物詩として親しまれている。日本でいうタケノコのような存在だ。
驚いたのは、アスパラ専用の皮むき器まで売られていること。それほどドイツ人にとって特別な食材なのだろうか。白アスパラは、皮を厚めにむき、下の固い部分を取り除いてから調理する。バター、砂糖、塩を加えたお湯で茹でるのが定番で、茹でる際にはむいた皮も一緒に入れて、美味しいだしを取っておく。
茹で上がった白アスパラには、オランデーズソースをたっぷりとかけていただく。くせがなく、ほくほくとした食感のアスパラを、付け合わせのジャガイモと一緒に楽しむのがドイツ流だ。フランクフルトでは、緑色のソースをかけるのが一般的で、地方によってさまざまな食べ方があるようだ。
そして、私のお楽しみは、翌日にこの茹で汁を使って作るリゾット。アスパラのうまみがほんのり効いたスープで炊くと、とても美味しく仕上がる。むしろ、このリゾットを食べるためにアスパラを茹でていると言っても過言ではない。
長く厳しい冬が終わり、春の訪れを感じながら味わうシュパーゲル。ドイツに暮らす楽しみのひとつだ。