ドイツのラジオで、学校で携帯電話を持ち込むべきかどうかという話題が取り上げられていた。ヘッセン州では小学校での持ち込みは全面禁止だという。私の住む州では教師の裁量に任されているが、多くの学校では禁止されているようだ。

私が子どもの頃は携帯電話もスマートフォンもなかった。友達と会う約束は口約束か家の電話。授業中にこっそり手紙を回して、先生に見つかって叱られたこともある。

便利な時代になった一方で、スマホやデジタル機器は常に快楽を与え、離れられない存在になってしまった。スマホがなかった時代のほうが、むしろ自由だったのではないかと思う。

フィンランドでは、あえて紙とペンを使い、アナログの学びを重視しているそうだ。デジタル化が進む世界で、あえて逆の方向に振ることで、人間らしい集中力や想像力を取り戻そうとしているのかもしれない。

私はスマホ中毒だ。だからこそ、自分の子どもたちにはそうなってほしくないと思う親は多いのではないだろうか。子どもたちと公園で過ごす時間は、何よりも心を満たしてくれる至福のひとときだ。

この時代、完全にデジタルを禁止することは不可能だと思う。しかし、一度取り込まれると抜け出せない。その点をとても危惧している。だからこそ、デジタルが与える影響についての教育も、薬物や依存症と同じように必要なのではないだろうか。