社会人になり、親元で暮らしていた頃のこと。
毎晩帰りが遅く、深夜になることが多かった。
そんな日でも、家に帰ると母の作った晩御飯がいつも用意されていた。

 

それなのに私は、時々コンビニでがっつりしたお弁当を買って帰り、
せっかく用意してくれた母のご飯を食べずに、そのままにしてしまうことがあった。
それでも母は何も言わず、怒らず、毎日変わらずご飯を用意してくれていた。

 

今思えば、なんて感謝や敬意の気持ちが欠けていたのだろうと、
2人の子どもの母親になった今、身にしみて感じている。

 

毎日ご飯を考え、作ってもらえていたことが、どれほどありがたいことだったか。
きつい労働環境の中、体を壊すことがなかったのは、母のご飯のおかげだったと今は思う。


「自分で体験してみないとわからないこと」は、本当に多い。
親になってわかる気持ちもあれば、病気になってはじめて気づく健康のありがたさもある。

 

今あることは、決して当たり前ではない。
そう思うようになってから、「感謝ノート」をつけるようになった。
小さなことでも、感謝の気持ちを文字にする。
たとえば、今日も家族が元気に過ごせたこと。雨が降らなかったこと。温かいお茶を飲めたこと。

 

いつか息子たちにも、「感謝する」という気持ちの大切さに気づいてもらえたらいいなと思う。
そのために、まずは私自身が、感謝を忘れずに毎日を過ごしていきたい。