ドイツにあるトルコスーパーに足を運ぶのが最近の楽しみだ。初めて行った時、豚肉があるかどうか尋ねてしまった。もちろん、トルコはイスラム教が主流だから、豚肉は扱っていない。ハラールに従って、すべての肉は決められた手順で処理されている。無知とは恐ろしいものである。しかし今となっては笑い話だ。

それでも、このスーパーには魅力が詰まっている。新鮮で安価な肉はもちろん、時々魚も並ぶ。野菜や果物は新鮮で、特にドイツでは見かけないオクラを見つけたときは嬉しさがこみ上げた。店員さんたちもとても優しく、毎回顔を合わせる度に少しだけでも会話を交わすことが楽しみになっている。

まるでここは小さい頃の商店街のようだ。ほとんどの従業員が声をかけてくれる。『今日は子供は一緒じゃないの?』、『元気?』、『子供大きくなったね!』なんて言葉が飛び交い、どこか懐かしい温かさを感じる。そのやりとりが心地よくて、買い物がただの作業ではなく、どこか温かなひとときに変わる。

ここに来るのは、ただ食材を買うためだけではない。どこかで、人とのつながりを求めている自分がいる。顔なじみの店員さんと挨拶を交わしたり、少しだけでもコミュニケーションを取ることで、日常に温かみが加わる気がする。これこそが、ただの買い物ではない、本当に心を満たす瞬間だと思う。