ー 百聞は一見にしかず
母の退院が見え始めて
希望が現実となるんだと知った頃
私は 迷いながら決めた。
ひとり旅。
秋になったら行こうと決めていた 名古屋。
母の入院で 白紙になっていた ひとり旅。
母も なぜだかこの旅を 自分のことより嬉しいと言ってくれていたことを ふと 思い出したから。
だから 行こうと決めた。
留守は 姉や弟にお願いして。
退院したら 家にいる暮らしになるし
在宅介護という現実への 最後の覚悟も1人になってしたかった。会いたい人もいた。
とにかく名古屋に行きたかった。
とは言え 周りに言う時はドキドキして
こんな時にダメかな なんて チラリと思ったけれど
みんなやさしくて いいね! 楽しんできて!と
送り出してくれた。
元気な頃の父が使っていたスーツケース🧳で
私は 飛び立ちました。
百聞は一見にしかず
初めての名古屋は 見るもの見るものが大きくて
こんな大都会だったのか!と
田舎者の私は キョトンとしてしまいました。
名古屋。
大都会名古屋。
臆病な私を受け入れてくれた街。
名古屋は 動けば叶うよと 教えてくれた街でした。
そしてどこかさっぽろでした。
美葉


