前回記事は主にエホバの証人2世としての幼少〜小学生について書きました。

 

すでにこの段階で普通の子ではなかったと思います。

 

エホバの証人の集団の中で「よく」しないと鞭。

でも、組織が提唱する「サタンの世の人々」である学校のみんなと仲良くなって一緒に遊びたい...

 

中学もほぼ小学校からのエスカレーター状態だったので周りはほぼ一緒でした。

 

こうなってくると、周りの目や反応を異常なまでに気にするようになってきます。

エホバの証人のせいで学校ではやってはいけない/参加できないことを証言して気持ち悪い目で見られるので、それを払拭したいがために同級生や先生の言動を気にして嫌われないように立ち回ろうとします。

 

うまくいく筈がありません。

 

毎日会話する友達もいない、授業も集中できないので成績は下から数える方が早い、日直とかで何かやろうとすると周りから避けられる...などなど。

 

そうなると今度は、一部の不良のような生徒からのイジメ対象になるのです。

そりゃそうですよね。

体育祭でも、騎馬戦や応援合戦やらないなど、男子が痛い目あったり体力使って勝つことに参加しないで、でも他の競技には参加するわけだし、その他年間イベントもやらないわけなのでムカつきますよね笑

 

イジメで放課後呼び出されていじめられて、帰りが遅く集会に間に合わない等で鞭。

しかも一度に数十階打たれるのが普通でした。

週末は奉仕集会なので同級生などと出かけたりできない。当然部活に入るなんて許されないわけです。成績悪いので塾通わされるも吸収できず。

完全に負のサイクルが続くわけです。

 

身体的精神的なイジメに対して母親に助けを求めたことありますが、当然「エホバに真剣に祈った?信仰が足りないのよ。一時の苦しみより将来の希望をみなさい。」ということで全く解決にはなりません。

 

よく登校拒否しなかったなと今でも思います。

 

 

しかし人間って怖いものです。

 

中学3年になる前くらいからは、それらの環境に対して上手く順応しようとするのです。

 

不良たちと同じことをしていじめられないようにする(実際はそうでもなかったが本人は納得してたと思う)。

家ではそれを隠し、どうすればエホバの証人の中で鞭されないで母親から/会衆の仲間から気に入られるかの言動をする、といった二重生活ができるようになってくるのです。

 

この頃はもう"感情"がなかったと思います。

 

 

3年になると進路問題になりますが、担任も半ば相手にしてくれません。

勉強できない、友達いない、何したいか言えないような生徒ですからね。

 

いまでも覚えているが、進路については父親含めて家族会議みたいなものをしたとき、父親に殴られた記憶がありました。

あとで聞いたところ、どうやら親が話をしているのに、私は下向いてニタニタ気持ち悪い顔をしてたそうで、

父親は"これはまずい!"と我に返らせるためにと思って殴ったとのことでした。私としては普通にしてた感覚だったので、完全にイカれてたんでしょうね

そして、どこで調べたかはわからないですが、地方にある全寮制の更生施設にも相談してたそうです。


あとで聞いたのですが、未信者の父は何度も母親へ過度な宗教活動やめろ、子供へ強要するな、こんな教育はよくない、子供たちがちょっとおかしくなってるぞ、と、私たちがいないところで言い争ってたそうです。


母親は「エホバの証人で学業含めて世の模範にならなければいけないのに、この子は何言ってもダメなのよ」と言ってました。

 

 そんな中で唯一、水泳だけは好きで得意かつ学年でトップクラスで県大会などにも出たりしたので先生も褒めてくれたのが、自分をギリギリ正常に保ててたものでした。

泳いでいる瞬間は苦しくても束の間の幸せでした。

しかし当然母親はそれについては無関心です。



こんなメンタル崩壊状態を引きずりながら高校生活へと2世生活は続くのです。