いつか撮れるよ、渾身の1枚が...

いつか撮れるよ、渾身の1枚が...

週末カメラマンの撮影日記
〜地道に努力すればいつかは渾身の1枚が撮れると信じている〜

写真展「ARLY COLLECTION 2」にご来場ありがとうございました。



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最近まで Twitter に「写真に正解はある」とか、「ポートレートに正解はある」と書いていたプロカメラマンがいましたね。

 

私は「写真に正解はない」派です。

 

数学などのように唯一無二の解がある場合日本語では「正解」、すなわち「正しい解」という言葉を使います。

 

抽象表現の場合、絵画はピカソが正解、セザンヌは不正解とか、ロバート・キャパは正解、篠山紀信は不正解とかそういう表現は使いません。

見た人がいいなと思えば「良い作品」、見た人の心が動かされなければ「普通の作品」ただそれだけのことです。

 

多分これは氷山の一角であって、問題は「何故プロカメラマンは言葉使いが荒いのか?」ということです。

ここからは本当に個人ての主観です。

 

写真は機材も現像も非常に高価なもので一部の人しか扱えないものでした。

それを極めた方が弟子をとって継承していたので所謂伝統芸術のような領域に極めて短い期間ですがそうなっていた。そのため写真家は「先生」と呼ばれています。

 

しかし現代的に考えれば、誰でもスマホで撮影できる写真の撮り方が上手い人を「先生」と呼ぶことに違和感があります。

メールを送信するのが早い人、SNSへの投稿が早い人、WEBサイトの構築が早い人、WEBショッピングが早い人を先生とは呼びません。

 

そう考えると写真を撮るのが上手い人は「先生」と呼ばれるほどの人格形成が行われていない人もいるのではないか?それが写真明瞭・言語不明瞭という形で表れているのではないかと思います。

 

特に若い頃から写真を撮るのが上手いだけで「先生」と呼ばれた方にそういう傾向が強いようです。

 

SNSで上手な写真をあげて仕事をもらっている現代的な写真家を先生とは言わない(昔の先生のような過程を踏んでいないため)ようですから、これからは写真が上手い人が先生と呼ばれるのは写真も言語リテラシーも「先生」レベルになる必要があるので、こうした「写真に正解はある」という「先生」も過去の遺物となるのでしょうね。

 

写真の正解に関する考察でした。☺️

最近はメインが Twitter になっているのですが、実は意外と気を使います。

 

まずは「フォロー」と「フォローバック」

 

フォローは誰でも気軽にフォローすれば良いと思うのですが、

相手はそう思っていないこともあります。

自己紹介欄に「モデル以外のフォローはブロック」って書かれるとフォローできないし、一番気を遣うのがフォローバックがあるかという点です。

フォロー300, フォロワー300 くらい、フォローとフォロワーがほぼ同数のユーザーの場合、「フォローされるとフォローバックしている方なんだな」と思って気軽にフォローワー、

1ヶ月に1度くらいはフォロワーチェックをしているのですが、

フォロー300, フォロワー301 で自分だけフォローバックがないとき、これは相当嫌われているなと思って直ぐにフォローを外します。

 

「フォロパ」これも苦労します。

エロ垢、商売垢などはフォローされても直ぐにブロックしますが、

問題は投稿なし、フォロー1000, フォロワー0のようなアカウント、

何の目的で作れれたアカウントかわからないし、今後エロ垢に変わると困るのでフォローバックもできない。ということでこの手のアカウントもブロックしているのですが、場合によっては非常に失礼なことをしているかもしれないと気を遣うようにしています。

 

ということで毎日 Twitter のこの手のチェックをする時間が無駄に思えて、徐々に Twitter も離れ気味になっています。

写真展に出展しなくなって相当時間が経ちます。

 

その契機は、

 

浅○○一さんに写真展会場で「こんな写真展示する価値ねーんだよ」と大声で罵倒されたこと、

(酔っ払っていたので大声になったんでしょう、周りも驚いていました。)

それを見ていた大○祐○子さんが笑っていたこと、

重○隆さんに「こんな写真の前で足を止めて見る奴はいない」と罵倒されたこと、

 

そうしたことが続いて、最後に写真展に出展した時は自分自身の展示ブースに足を運べなかった。

多分傷付くのが怖くて逃げていたんですね。

 

それからは写真界隈の方と交わらないように写真展にもいかなくなりました。

インターネット、SNSを通して写真を公開するだけ、自分自身にとって居心地の良い活動ばかりしているので写真に進歩がなくなっている感じがします。

 

そんな写真ですが twitter には毎日公開しています。

よろしかったら見てください。

どこかの twitter アカウントでモデルの専属契約の話が載っていましたが、

 

そういえばモデルの方は撮影会に専属の方と複数の撮影会に出ている方がいるんですが、どう違うんでしょうね。

専属の方がギャラが良いとか、専属だと予約が入らなくても収入保障してくれるとか?

 

Twitter に書かれていたのは専属契約だと契約解除後数ヶ月はモデルの仕事をしてはいけないというような内容。

 

なるほどと読みながら、

 

だけど少し考えると違法契約だな!なんて、

個人的見解です。

 

 

双方が記名・押印すればすべて効力があると思われる方がいるんですが、無効な契約もあります。

 

一番身近な例は消費者金融、

グレーであった金利部分、その条件で記名・捺印して借りても違法ということで請求があれば契約は無効で利息を返さなければなりません。

 

そういえば10年以上前に働いていた会社を辞めるときに、

辞めた後2年間は今の会社の仕事を無償で優先的に行うという契約にサインしろと言われて、東京都労働局に相談したら、そんな契約にサインする必要はないし、サインしても無効、そのような基本的人権を無視した法令違反の契約は双方がサインしても無効です。なんて言われたことがあります。

 

そうです、法律に違反した契約は無効ですね。

 

 

確かに有名なタレントさんだとそういう契約もありますが、

(ここからは邪推)

- 特別な事情

- 特別な事情に双方が同意

- 一定期間働けなくても十分な所得を在籍中に長期間受け取っている場合

というような合理的な理由がなければ、職業選択の自由や生活権というような基本的な人権を制約することはできないですね。

 

特別な理由、

タレントさんだと数千万〜数億のCMの契約をしていたりして、CMの契約はタレントの所属契約とは同期しないので、契約解除後もCM契約は残っていてそのCMの契約条項に違反する活動をされると著しい損害賠償が発生するとか、

同時にそうした契約をしているタレントは月に数百万〜数千万の収入が年単位で保障されていたので数ヶ月の活動禁止期間の生活も保障されているというような場合、

 

こうした場合のみ契約解除後に職業に付くことを制約できると思っています。

あくまでも個人的見解!

 

 

ではモデルは?というと、

週末最高で2回撮影会に出て数万程度の所得を得るだけ、

1ヶ月フルに働いても通常のサラリーマンやOLとそんなに大差はありません。

 

その程度の収入で契約解除後に活動禁止なんでありえません。

 

よく悪質な契約を「奴隷契約」なんて言いますが、

双方が記名押印していてもこの契約は裁判になれば無効で、撮影会側が損害賠償をしなければならないんじゃないかと思います。

 

 

会社も同じですが、

辞めた人を責めたり、非難したり、トラブルを抱える会社にろくな会社はありません。

会社を辞めた人には次の会社でもがんばってもらって、流石あそこの会社からの中途入社した人はスキルが違うと言ってもらってその会社の価値が上がるわけです。

 

 

撮影会も同じで、専属契約を取り消したモデルさんに対して、

これからの活動もがんばってもらって、流石以前あそこの撮影会に所属していただけのことはあると言ってもらえるようにした方が撮影会の価値が上がります。

 

 

いろいろ書きましたが、すべて個人的な見解です。

 

2018年、今年の撮影の目標は、

 

前半は静止画としての写真の表現方法を広げること、

後半は未定、動画の撮影・編集に取り組むかもしれないし他の創作写真に取り組むかもしれないしまだ未定です。

 

静止画としての写真の表現方法、

昨年から JPA展に創作写真の部門が創設されてナカムラヨシノーブさんがグランプリでしたが、

今年からは二科展にも同じような創作写真というかアート写真部門が創設されています。

 

写真はカメラの高機能化によって、ピントをカメラ任せ、露出をカメラ任せにして構図をカメラマンが作るだけで、プロカメラマンの写真が100点だとすると概ね90点くらいの写真が撮れてしまう世界に変わりつつあるのかなと思っています。

 

スマホを含めほぼ全ての人が写真を撮る世界で多くの方が90点の写真を撮る時に90−100点の間の写真を追求するのは難しいことでもあり、また同時に安定した世界というか居心地の良い世界なのかもしれないと思っていて、思い切って創作写真というか写真を表現する世界にもっとチャレンジしたいと思っています。

 

ということで今年の前半は撮影テーマはその時々であっても表現方法は「コラージュ」に限定して活動してみようかと思っています。

 

 

活動、

写真展は3月に御苗場(横浜)と5月にNGPアンデパンダン展を考えています。

両方ともこうした創作写真を受け止めてくれそうな写真展を選んでいます。

 

写真展開催直前には今までと同じように雑誌投稿を行って少しでも知名度をあげようかなと。

2018/1-4月発売の雑誌に向けては既に写真を投稿しています。

 

 

 

もう一つの大きな目標は写真力を高めること、

特別な撮影をせずに単調に撮影した時にその人の写真力が出てくると思っているので、定期的に非常に単調な撮影をしてみたいなと。

 

それでは1年が終わった時にどれくらい変化しているか非常に楽しみな一年です。

 

写真展『ARLY COLLECTION2』が終了しました。

 

一人のモデルを22名のカメラマンが展示し、渋谷ルデコという大きな展示会場を2フロアー使うという贅沢さ、私も 5.7mという展示スペースをいただき今までにない規模で展示をさせていただきました。

 

 

多くの方にご来場いただき、多分700名くらい来場者?、大変感謝しております。

 

 

以下、至って超長文にて写真展の忘備録を書かせていただいています。

(特定の方を非難したりする意図ではない単なる忘備録ですので、内容に関して不愉快に感じられた方がいらっしゃいましたら読み飛ばしてください。)

 

 

以下掲載画像の肖像権はモデル本人に帰属します。
(モデルさん本人を除き)画像の2次使用・無断転用を禁止します。

 

 

 

<写真展運営>

アリコレ2という写真展は今まで参加した写真展では初めてに形式で基本は合議制になっています。

普通のグループ展は主催者やコアメンバーで基本的なことを決定して進めるというか、そうしないといろんな意見を聞いているとまとまらない、ということで出展者は展示金額を払って当日与えられた展示スペースに展示することが多かったです。

 

 

アリコレ2は合議制なので、DMを作るにしてもどの画像でどこに発注するかとか一つずつ出展者全員で議論するので非常に大変で、それにしても終わってみればよく喧嘩しないで最後までやり遂げたなというか、出展者みんなが紳士だなという感想です。

 

 

なかなかこういうメンバーが集まって写真展を開くと言うのは今後はないかもしれません。

主催者のArlyさんや出展者の皆さんには非常に感謝しています!

 

 

 

 

<出展写真>

私の今回の写真展の出展写真とコメントなどを書かさせていただきます。

コメントはあくまでも私の今後の糧となるようなものを忘備録として書かせていただいています。

 

 

 

 

「撮影コンセプト」

渋谷という街の魅力を表現したい。

これが撮影動機です。

 

次に街の中の人を生き様を表現する際には、

- 渋谷のスクランブル交差点でモデルが止まって背景が動くモノクロ写真

- 渋谷の街に取り残されたホームレスの方の着目したモノクロ写真

 

 

何かこういうパターンのようなものがあるような気がして、

それとは正反対の表現方法

- モデルを使った撮影

- モノクロではないカラーで色彩と空間を表現する写真

- モデルが明確に写らないことで渋谷という街に存在する人の感情を想像する写真

ということを考えて撮らせていただきました。

 

 

 

 

本来は アリコレ2という写真展出展 => テーマ作成 => 撮影 という順序ですが、

 

実は

テーマ作成 => 1度目のテストシューティング => 噂の写真展出展申込み => 2度目の本番撮影

という気持ちでしたが、

実際は

テーマ作成 => 1度目のテストシューティング => アリコレ2出展申込み => アリコレ用撮影

という感じになっています。

 

 

 

 

「撮影」

撮影は5月にテストシューティングというわけではありませんが、写真展に使うとかコンテストに使うとかそういう目的ではなくコンセプトにあった写真がArlyさんで撮れるかな?という感じで撮らせていただきました。

 

 

5月にそれなりに撮れていたので7月に写真展開催も決まったので撮影したのがメインの撮影になります。

 

 

そして5、7月の撮影は同一コンセプトだったので当然同じような写真になるため、もう少し情感にある写真をということで8月に少しさみしい感じの写真(偶然当日雨)を撮らせていただいています。

 

 

すべて渋谷の夜のストリートスナップの延長線上のストロボも極力使わないストリート・ポートレイトとして撮影しています。

 

 

 

 

「展示」

 

まず出展場所は6面、3−4面が230mm-370mmと短いのでこれを1面と考え、全部で5面展示、それを5面の組写真と考えて、以下のような構成にしています。

 

 

1面 => 570mm インパクトを与える

2面 => 1150mm 幻想的な写真を集めて「何が表現したいんだろう?」と考えてもらって次に進んでもらう展示

3面 => 608mm 緩い「面白い展示だね」と感じてもらえる写真で4面のメインに繋ぐ展示

4面 => 3020mm メインの展示

5面 => 370mm 最後に緩い展示で穏やかな気持ちで鑑賞を終えてもらう

 

 

壁1面展示風景

 

 

 

壁2面展示風景

 

 

壁3面展示風景

 

 

壁4面展示風景

 

 

壁5面展示風景

 

 

 

 

また壁4面は3000mを超える展示スペースを5列に区切って、これも組写真5組という構成にしてみました。

インパクト => 幻想 => 緩い展示 => メイン => 穏やかに終了

 

 

 

 

「展示写真の決定」

展示写真は壁毎のコンセプトにあった写真をセレクトして 「Arlyチェック」なるものを受けて、多くの写真がはじき出され・差し替え、展示となっています。

 

 

 

 

「展示写真の紹介」

<壁1面>

この壁のコンセプトは「インパクト」

そのためこの2枚をセレクトしました。

 

(展示上)

 

(展示下)

 

 

 

撮影ポイント:(展示上)

ここは改装されたのでもうこの写真は撮れないのですが、

柱と柱の間に人間が一人立てるようなスペースがあり、印象的な光が漏れているお店の外側になります。

ロケハンをして、この印象的な光を左右の壁の部分に飽和させると面白いなという印象を持っています。

 

 

 

実際の撮影ではここで前・後姿で撮影してそれなりの写真になっているのをモニターで確認

 

 

 

 

この時、顔の近くに筋(光源の奇跡)が入り気に入らないという気持ち、

確か Arlyさんから「しゃがもうか?」と言ってもらえたかも?。

 

そしてしゃがんでもらって光源の奇跡を無くして飽和する光だけにして、

そうするとインパクトが弱くなるので顔に重なるように大胆に振っている写真で仕上げています。

 

展示写真には数枚アナザーカットも幾つかあったりします。

 

 

 

 

 

撮影ポイント:(展示下)

 

この撮影ポイントはどう見ても「煩い写真」が生み出される場所です。

ロケハン時にそれは分かっていたので、

煩い背景を整理するのも写真なら

煩い場所を更に煩くして主役を写すのも写真、

後者の撮り方が渋谷という街の1面をよく表している場所なのでロケハン時に撮影ポイントとして選択しています。

 

 

ここは道の両端で撮影、通行人がいる時には撮影を止めながらの撮影でした。

いろんな感じに、カメラを振りながら光源の奇跡がArlyさんの顔に掛からないように振っています。

 

アナザーカット

 

 

で結局その中の1枚をセレクト展示しています。

 

 

 

(コメント)

今回沢山受けた質問は

「シャッタースピードは?」ということですが、

大体 0.5秒を中心にその場の明るさとかを考えながら 1.0-1/4秒くらいで撮影しています。

 

 

次に多かったのが

「ストロボ使っていますか?」というものですが、

この展示2枚は使っています。他の展示写真はほとんど地明かりになります。(渋谷の夜は非常に明るいです。)

 

 

更に先幕・後幕のどちらですか?

という質問もいただきました。

基本先幕です。

理由はストロボでモデルを最後に写すと浮き上がるので通常は後幕、だから私は先幕。(分かる人にしか分からない考え方です。)

それに大きくぶらした時にはストロボの光が先に当たるか後に当たるかよりも構図の安定を優先させるため先幕です。

 

 

 

それからご指摘をいただいたものとしては

「この手の写真は偶然を期待した写真」というものですね。

Yes とも言えますし No とも言えますので、人それぞれのご意見として拝聴させていただきました。

 

基本的には前週の同曜日・同時間にロケハンをし、

人の混み具合とか、光とか、お店の終了時間とか事前確認をし、

ぶらした写真でもどのようにぶらせば印象的かとか、

顔に掛かった方が良いか掛からないほうがよいかとか、

顔にかかった場合のダメージを補うためのサングラスとか帽子とか撮影小物の準備とか、

渋谷でぶらした写真と合う衣装で撮影するとか、

一応カメラマンなりの計算して出来上がりをイメージして必然的な撮影をしています、が

例えば「頬に掛かった光を後2cm上にできなかったのか?」と言われればそういう計算された写真ではないので偶然性の写真になります。

 

 

 

<壁2面>

この壁のコンセプトは「幻想」

顔が明確にわからないため想像してもらう写真だけを4枚をセレクトしました。

 

(展示縦1枚目)

 

 

(展示縦2枚目)

 

 

(展示縦3枚目)

 

 

(展示横1枚目)

 

 

 

 

この4枚はテーマが「幻想」の壁、顔が見えないという理由でセレクトしています。

そのため1枚毎の解説は不要だと思いますが、写真展開催中はたまたまBOOKにぶらしていない写真があったので(展示横1枚目)を対比で説明に使っていました。

 

 

ぶらす前の写真はこれです。

 

 

これがぶらす前の写真、

ここで背景が明るいのでぶらすと光が飽和する、

点光源が少ないのでぶらしても光の筋が少ない、

という見極めでぶらした写真がこれになると説明に使っていました。

 

 

因みにこの写真が今月のCAPAの「今月のもう一歩」に掲載されました。

10/20発売号を狙って送ったのに1ヶ月後って何故?😀😀

多分分かってもらえる方もいると思うのですが、

「掲載」>>>「未掲載」>「欄外に名前だけ掲載」&「今月のもう一歩掲載」

というのが正直な気持ちで勘弁してほしいんです。

 

そしてこの写真、どう見てもCAPA向きではありません。

フォトテクニックデジタル・ノンジャンル向きだと思いますが、なぜCAPAに送ったのか?

多分3ヶ月前精神不安定だったのかもしれません。(笑)

 

 

 

<壁3面>

この壁は次のメインへの「繋ぎ」、緩い写真、笑える写真、そういうコンセプトで展示しています。

 

まず展示は「虫ピン+金クリップ」にこだわり、

写真はフィルム風の枠をつけて展示(全てPhotoshopで自作)、

これに合うようにモノクロ写真を選択、

そういう展示になっています。

 

 

 

 

この部分も解説はいらない写真だと思いますが、

あえて解説するとピントを合わせた写真、顔が見えない写真、ピントを外した写真で

渋谷という街で成功・挫折する人たちの情景を表現したつもりです。

 

(コメント)

1 この壁の展示はいらない、

2 いやこの壁の展示の方が他の展示より良いのでこちらの方向で全体をまとめた方が良い

3 金クリップのセンスが良い、

目立たない部分ですが、いろいろなコメントをいただいています。

 

 

 

 

<壁4面>

この壁がメインの展示「渋谷小宇宙」になります。

 

5列で展示しているのでそれぞれの写真と解説、皆さんからいただいたコメントなどを書いておきます。

 

(展示1列目上)

 

 

(展示1列目下)

 

 

 

 

この2枚のコンセプトはインパクトの強い写真を展示することです。

 

 

撮影ポイント:(写真上)

これは渋谷センター街で撮影した写真、

センター街は明るい、光源も沢山あるため微妙に脇道に入ったコインロッカー?辺りでの撮影です。

ここの背景はセンター街の光源が多いのは分かっていたので小さくぶらす、ぶらしているか・いないか、その辺りが微妙な写真を狙っています。

 

 

撮影ポイント:(写真下)

これは渋谷センター街入口の脇道での撮影です。最近では落書きで有名な撮影ポイントです。

光源が相当高い位置の街灯だけなので非常に弱いストロボ(クリップオン、直付け)を入れて撮影し、カメラを大きく振った写真と小さく振った写真を撮影し、展示は小さく振った写真を採用しています。(渋谷の中で一番撮りやすい場所です。)

 

大きく振った写真はこんな感じです。

 

 

 

 

 

ポイントは強くストロボを入れると「ストロボ入れましたね」という作例写真になるのであくまでもわからない程度に入れるのが私のこだわりでした。

 

(コメント)

この2枚に関して特に悪いコメントは無かったような気がします。

もっと大きなサイズで見たい!というご要望は複数の方からいただきました。

 

 

 

 

 

(展示2列目上)

 

 

(展示2列目下)

 

 

 

この2枚のコンセプトはシュルレアリスム、非現実・超現実が感じられて幻想というイメージに結びつく写真を展示しています。

 

 

撮影ポイント:(写真上)

まず最初に、撮影は渋谷の道玄坂、日本で一番明るい場所ですので夜であってもストロボなど全く不要な場所です。

その道玄坂の明るい場所でスマホでArlyさんを撮影し、スマホ画面いっぱいに目の部分を拡大し、そのスマホを目の部分に当ててもらって「不思議」を演出し、更にスマホの角度とカメラのアングルを調整して赤信号を写り込ませています。

この赤信号の写り込みに凄く時間が掛かりました。コダワリです。

 

 

因みにBOOKに含めていたこの場面のアナザーカットは信号機に写り込みがないため、真似しやすい写真になっているなという感じで展示には使いませんでした。

 

 

 

 

撮影ポイント:(写真下)

下の写真は道玄坂脇道に止まっていたバイクのミラーを利用して目の部分だけ写して印象を強めています。

 

 

(コメント)

この2枚に関して

特にスマホの写真は「これが特に良い」という方と「これはどこかで見た写真」という方で意見が別れる写真だったみたいです。

これらの2枚ももっと大きなサイズで見たい!というご要望は複数の方からいただきました。

 

 

 

 

(展示3列目上)

 

 

 

この写真は次につなぐ緩めの写真というコンセプトでセレクトしています。

撮影ポイントも特になく、バラを持って顔を切った構図で少しぶらしているという写真です。

 

 

 

 

(展示4列目上)

 

 

(展示4列目下)

 

 

 

この2枚はメインの写真、

複数枚で1枚を構成して「渋谷小宇宙」というテーマが表現できないかと考えた写真です。

これだけは PHOTOSHOP で編集しています。(他はLightroom現像になります。)

 

撮影ポイント:(写真上)

この撮影は渋谷109、年齢の高い方は「いちまるきゅう」、若い方は「まるきゅう」と呼ぶ場所です。

昔小林真琴さんがガングロで売り子をしていたという噂の場所です。

ここの外階段の縦の部分が金色をしているので撮影時にカメラを横に振ると金色で飽和した写真になるというのが撮影イメージでした。

 

 

ここで複数枚を撮影し、

当初は2枚セレクトして微妙に重なった多重露光を狙っていましたが上手く編集できず、

次に縦3枚の短冊編集の上手くできず、

最終的に背景1枚、前面にスクエア5枚(Insta風を意識)という写真で仕上げています。

 

撮影ポイント:(写真下)

 

これは道玄坂の脇道の写真、ロケハンで探し当てた場所で通常に歩くと普通の壁にしか見えない、

顔を近づけると歪曲する場所で左右から撮影して組写真にすることを考えて撮影したものです。

多分この写真が一番沢山質問を受けた写真になります。

(どうやって撮影したんですか?名古屋撮り?)

 

 

 

 

(展示5列目上)

 

 

(展示5列目下)

 

 

 

 

この2枚は緩く穏やかに写真を見終わってもらうための写真です。

写真に解説はいらないと思います。

 

(コメント)

来場者の方のコメントとしては

こういう写真を撮っている方は最初からBOOKや組写真、展示を考えた方というコメントをいただけました。

 

 

 

<5面>

この壁が最後の壁、緩い穏やかな写真展示になります。

 

そしてこの壁は賛否両論の展示になっています。

 

(展示縦1枚目)

 

 

(展示縦2枚目)

 

 

(展示横)

 

 

 

撮影ポイント:(写真上2枚)

これは古いイメージの渋谷の街並みの中で感情を表現するためピントの合った写真と外した写真をセットで展示しています。

 

 

撮影ポイント:(写真下1枚)

意外とこの撮影ポイントをご存知の方が多かったですね。そういう意味では撮影ポイントのセレクトに失敗したかも。

 

撮影ポイントのセレクトは

- 有名ではない場所

- 有名な場所はその場所とわからないように(場所に撮らされない)

このどちらかを選ぶというのが私の撮影ポイントセレクト時に考えていることなので

写真を見ただけで「あそこですね」と言われたのは「カメラマンの負け」って感じです。

 

 

 

(コメント)

来場者の方のコメントとしては

この壁の展示が一番良いと言うコメントと

この壁の展示は他の壁と違うので不要というコメント

両方のコメントをいただきました。

 

 

 

 

そして展示全体、写真全体にいただいたコメントなどを今後に生かしていきたいと考えています。

<肯定的コメント>

肯定的なコメントとしては

- いつも実験的なチャレンジングな撮影と展示をしている

- 色彩や光の扱い方、見つけ方が独特だ

- 渋谷という身近な場所の駅近の有名な場所でこれだけの撮影ができている

- ストロボパチでぶらす一般的な撮影方法になっていない

- 写真集を販売してほしい(7-8名くらい)

- 撮影に同行したい(4-5名くらい)

- これから同じ場所で撮影してくる

- 「渋谷小宇宙」というテーマと展示が合っている

- 縦長の展示が非常に面白い

- 金クリップ展示が面白い

- 展示写真よりお台場の写真に衝撃を受けた

- iMacさんが初めてArlyさんを撮影したその2枠後で撮影しましたがArlyさんが凄いカメラマンさんが居たよって言ってましたよ。

というようなコメントをいただけました。

 

 

 

<否定的コメント>

否定的なコメントを非難するつもりはなく、多分こういうコメントを真摯に受け止めないと進化はしないんだろうと思います。

(また言ってくれる方は大体が親しい方ですから)

- 全体的に写真力が足りない

- ぶらす手法は大昔からいろんな方がチャレンジし尽くしたことなので今更やっても意味がない。(この2点は初対面のプロ)

- 展示写真の大小、特に大きな写真(A1以上とか)の展示でメリハリをつけた方が良い。

- テーマに限定した展示が少しぶれていて、余分な写真を展示している。

 

 

<面白いコメント>

- この写真を撮っている方はもっと若い方だと思った。

- 展示を見るたびに女性的、中性的になっていってる。

 

 

 

それから今回来場されたプロの方の評価は、無評価かダメ出しだったので、そういう意味ではまだまだダメなのかもしれませんし、テラウチマサトさんの写真教室の方は私の写真を評価してもらっていたみたいなので、好意的に捉えれば「純粋なポートレイトとしてはNG、アート系というかオンリーワンを目指す写真としては少しがんばってるね」って感じなのかもしれません。

 

 

 

写真展でいただいたコメント、いつも思うんですが、いいなと思った方がコメントをくれるわけで、それに浮かれることなく、そう思わなかった大多数の方の無言の意見、それに思いをはせて謙虚にかつ大胆に今までと同じ写真を撮らないという覚悟が必要何だなと思っています。

 

 

 

と同時に、多くの方に評価されることを目指さずゴッホの1枚、世界中にただ1人でいいので『こいつ変わってるな』とか『面白い写真を撮っているな』と思ってもらえるような写真を今まで通り目指したいですね。

 

 

 

そして展示と同時にBOOK1冊、ポートフォリオ1冊も置かせていただきました。

BOOKまで見ていただける方は相当写真を気に入っていただいた方なのでBOOKは好評でした。

 

ポートフォリオも見ていただけた方には、普段のスタジオ撮影で少し工夫している点などをご紹介させていただきました。

 

 

(出展写真は8月には決まっていたので他人の評価を聴いてから出展写真を変える性格でもないため)実はこれらの写真の一部と他の写真を含めて、写真展に来場されないプロカメラマンの方々のコメントをヨドバシカメラ大撮影会の合間にいただいていました。

 

織作峰子さんは壁4面の5列目上の指だけの写真を気に入っていただき、こういうモデルをいかにもモデルという写真だけではないところにカメラマンのセンスや余裕を感じるとコメントを頂きました。

 

山岸伸さんには壁1面の上の写真が一番良いね、だけど「このての写真は俺のところに持ってこないで魚住のところに行け!」というコメントをいただき、

 

上田晃司さんからは「こういう写真の世界観は見たことがない、オリジナルの世界観なのでこのまま進めた方が良い」というコメントをいただいています。

 

 

 

 

ご来場いただきました皆様からのコメント(全体の3割くらいは未記入だったと思うんですが)、15%くらいの方から好評というコメントをいただいていたような気がします。

一番人気は siraさんと ERIKOさんでした。

 

 

 

最後にコンセプトボードはこれでした。

 

 

 

 

そして今回ぶらした写真が多かったのですが、この原点は2年前に見た竹沢うるまさんの写真展、

キューバのスナップをミラーレスで感性のままぶれて撮っていた写真をポートレイトに応用したいと言うのが動機です。

 

その考え方で初めて撮影したのが2年前の天使梨桜さんです。

 

 

更に昨年(グループ撮影を除けば初めての水着撮影)小日向楓さんを海で撮影したのもぶらして「海に消え去る乙姫」(笑)を表現しています。

 

 

 

そして今年の御苗場終了後、4月以降にこの撮り方に特化して展示したいと言うことを考えた集大成が今回のアリコレ2の展示になりました。

 

 

 

 

今回の写真展の教訓としては、

今までは実験的な撮影・展示へのチャレンジが多すぎたので、

少し「まとまり」や「クオリティ」に主眼を置いたものに移っていく必要があるのかなという感想でした。

 

 

 

 

次回の写真展は申し込みができれば

3/1-3/4 御苗場(横浜)

検討しているのは5月のアンデパンダン展(新宿)

 

共にテーマもモデルも決まっていませんのでこれから声を掛けるかも、よろしくお願いします。

週末土浦競技花火大会に初めて行ってきました。

 

凄く大規模花火大会で有名らしく今年は行ってみようと計画していた花火大会です。

 

花火大会って花火も大切なんですが、交通の便と混み具合とか、帰りの混雑、そういうことも大切なので、忘備録程度に書いておきます。

 

 

まず交通の便は常磐線か車、最寄りの駐車場が土浦駅周辺ということで結局車でも電車でも同じかなと思って電車にしました。

 

(2時間前に土浦駅に到着して、探せば駐車場も空いていましたので車だと到着は2−3時間前かな?)

 

2時間目に土浦駅に到着、

初めての場所で花火会場まで徒歩30分と調べていたので、シャトルバスの文字に魅せられてその列に並んでしまいました。

で、結局花火大会の会場には30分前に着くというシャトルバス大行列!

電車1時間、シャトルバス行列1時間半、疲れました。

 

そして会場では無料観覧場所を探して、

まずは田中の田んぼという有名な田んぼが解放されいる場所があるということで田んぼのあぜ道を歩いて見ましたが、当日の朝まで雨だったこともあり泥んこ状態、

 

そこは諦めて無料観覧場所まで歩いたんですが、河川敷の高いところ(遊歩道)は幅2−3m、観覧者もいるし北向き・南向きに歩く人たちがいて全く動かない、

 

結局なんとか観覧できそうな一番端までついたのが打ち上げが始まってからという、結局常磐線に乗ってから3時間立つか歩くかでヘロヘロって感じ。

 

花火は 18:00 から始まって 20:30 まで、

競技花火というのがどういうものか知らなかったんですが

 

(多分花火を出展している会社(競技者)の紹介などが流れているのかと想像)

花火が1つ上がって、少し間を開けて同じところから2本上がる感じ。

 

それから次の競技者に移るためか相当間があり、打ち上げる場所も変わったりします。

 

写真を撮るものとしては、

どこから上がるかがわからない、

1本上がると三脚の向きを変えて、2本目が上がるとピントを合わせて、2−3本目は続けて上がるのでシャッターを押す時間がない!

 

競技花火は普通の花火より「地味」

 

そして 20:30 終了ですが、

往路、シャトルバス1時間半、河川敷を500mほど歩くのに30分掛かったことを考えて、帰りは早めに、19:50 には会場発、徒歩で駅へ、

歩いて20分強かな、

20:10-20:15頃に駅に到着、まだ花火大会をやっている時に駅に着いたのにもう入場制限していました。 

 

もし最後まで花火を見ていたら帰りは終電までで帰れたかというと分かりません。常磐線本数少ないし。実は混雑とか長時間並ぶのは苦手なんです。

 

次回は今月末の調布の花火を狙っています。

 

 

 

撮影した写真はこんな感じです。