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自伐型林業家への道

脱サラを夢見る男が35歳に思い立った自伐型林業家への道のりの記録

3/23、3/24の2日間、飯能市の自動ドア技術学院の研修林にて、愛媛の自伐林業家、菊池俊一郎先生による伐木研修が行われた。

人生ではじめて、チェーンソーを使って立木を伐り倒した。

 

初日は時折小粒の雹が降り、恵まれているとは言えないものの、伐倒作業に支障のない範囲の天候だった。

最初に菊池先生の伐木でモンストレーションで一連の段取りを説明頂いたが、菊池先生自らがデモンストレーションを行うのは第一期以来とのことで、ラッキーだった。

 

研修生は9名。

2班に分かれて2日で一人2本ずつの伐木を目標に今回の研修がスタートした。

 

初日は中島先生指導の下、人生初、一本目の木はおよそ60年(年輪を数え忘れたので不確か)の檜を伐倒した。

選木理由は、横並びで1m感覚ほどで3本の檜が並び、さらに真ん中の1本の幹が獣害にあっていたからだ。

 

切り株がこちら。

 

すでに弦を切り離されているのでわかりにくいが、しっかりと弦を効かせられており、伐倒方向も狙い通りに上手くいった。

しかし、倒した後の状態を予測できておらず、木が地面から浮き、木は大きくしなった状態で止まっている。

早々に造材してしまわないと、材としての利用価値が低くなってしまうため、中島先生の手ですぐに造材された。

造材時にチェーンソーの刃が食われ、直後折れた為、チェーンソーごと上空に持っていかれそうになるヒヤリとする場面があった。

これは、倒れた後の状況を予測していなかったために、危険な状況が発生したのもである。

倒れるときの挙動の予測だけでなく、その方向に倒したらどのように止まるかも予測することが必要ということを学んだ。

 

 

2日目は岩田講師指導の下、二本目の木は70年(年輪を数えた)の杉を伐倒した。

選木は講師と先頭の作業者で最初に行われ、この杉を伐倒するために支障木を2本倒した後にたまたま私に順番が回ってきたので、私の意志での選木ではなかった。

 

切り株がこちら。

 


切り株からは、多くの水気を感じた。

つい今の今まで、木が成長していた証拠だ。

今まで木にこれほどの「生」を感じたことはなかった。

伐り倒した後、なんだか少し切ない気持ちになった。

 

伐倒方向が谷川で、伐倒時に弦が途中で切れ、自重で木が断裂してしまっていた。

これは、受け口の角度を広くして最後まで弦を効かせることによりもう少し衝撃を和らげられた可能性があるが、事前に考慮できなかったのは技術力がないからだ。

何十年と生きてきた木の成長の歴史を、この手で止めるのだ。

伐り倒すときに、その木に最後にしてあげられることは、最大限の価値を引き出すことだ。

木が材となり活きるか、集成材や燃料や伐り捨てにより殺すかはこの手次第ということを覚えておこう。

 

今回私に倒された木は、私に倒されたことにより材としての価値は下がっただろう。

しかし、私に与えてくれた経験という、金銭には代えがたい価値があった。

この経験を活かす人生を歩まねば。