傅く、u/悪魔の来訪
せっかくの夏休みももう終わりを告げる所以、なにかしておきたい。希望はどこか。それは幸せな夏であった。京都にも行けた、ゲームもやり込めた。終わらない掃除との決着もつき、漫画やらカードやらも好きなだけ集められた。それでも私は、断固として夏に対し延長を要求する。長く休めば休むほど終わりに空しくなるのが世の常であり、かといって長く休めないと狂気を発症した学生に皆殺しにされるのもまた世の常である。そして私もまた狂気にあてられた阿呆の一角であるのであった。結局夏休み中は一度も部活に行かずに済んだ。正確には、行ったが誰もいなかったので帰ってきた、というのが正しい。大方、各バンドの練習は、時間ごとに管理されており、私が行ったころには私のバンドの練習の時間は終わっていたのだろう。ただ、そのまま親に伝えてしまうと、「じゃあ連絡をして集まる時間を決めろ」と言われてしまう所以、阿呆なふりをして余計な労力を割くことにする。だが、学祭ライブが近いので私もやりたい曲を言わないと、ダッサイ曲を練習することになってしまう。ただでさえ退嬰的な人間が、常人でも行きたくなくなるような条件を付与されてまで、実りなき事をするかといえば答えは明白であった。人から適度に孤立したいので、いくつかの解決案を提示する。・ブルーライトカットの眼鏡に変更する。私は両目を合わせて視力は0.6ほどしか無く、常に金縁か銀縁の丸眼鏡をかけている。上手かどうかはさておき、おしゃれが好きなのでチェーンなんかも付けたりする。なんとなく眼鏡を外したくなった場合に、いちいちケースにしまう必要がなくなるので、案外便利でもあった。人相を悪くするため、度の入っていないブルーライトカットの眼鏡を使用することで、「眼鏡を付けてる奴」から「眼鏡をかけてる人相の悪い奴」になる。今の今まで「あっそ」と「ん」としか言ってなかった奴がさらにこんな風になったら、もはや話しかける人はいなくなるだろう。私だったら話しかけない。あと、ブルーライトカット眼鏡は比較的安めなので、イメチェンもしやすいのである。何も見えないというデメリットがあるが。しかしこんな世界がよく見えたところでどうしようもない所以、そこまで困ることではないと思われる。ちなみに私は、眼鏡っ娘とボクっ娘が好きである。ただしネフェルピトー、テメーはダメだ。そもそも女の子なのかな。・特になし。眼鏡について書きたかっただけである。本でも読んどけ。