オ母サン…☆彡

*弟が生まれてしばらくしてから見た夢です。
当時、私の家族は5階建ての社宅に住んでいました。
エレベーターなんてもちろん無く、
幼い頃はよく、トイレが間に合わずに…なんてこともありました。
午後になると、
社宅のまわりで母親たちが立ち話をよくしていました。
その日、私は家にいたのですがふと気が付くと母の姿がありません。
「お母さん?どこ」
家中を探しましたが、家にいるのは私一人でした。
家の中はガランとしていて、北側と南側の窓が開け放たれていて風がよく通っていました。
窓の向こうから、下の方から母の声が聞こえました。
「お母さん…いた!」
母は、下で他の母親たちと井戸端会議中。
母親を見つけて安心した私が部屋を見回すと…
8畳の部屋の片隅に、
知らない赤ちゃんが…
泣いていました。
弟は下にいる母に抱かれています。
…弟じゃない!
赤ちゃんは明らかに生まれたてで赤グロく、
火が点いたように泣いています。
と…視線を移すとまた違う片隅に、赤ん坊が。
まばたきする回数と同じだけ、
部屋の中に見知らぬ赤ん坊が増えていくのです、
「お母さん!」
叫んだけれどあまりの恐怖で口から出た言葉は喉の奥で潰れてしまいます。
「お…お母さ…ん!!」
部屋中で赤ん坊が泣いています。
「お母ぁ…さ~んっ!」
窓のから母を呼んでいるのに
時たま笑う声は聞こえてくるのに
母たちはまるで聞こえていないらしく談笑を続けています。
「こっちを向いて!お母さん!」
声にならない声の…
代わりに私は赤ん坊を…
掴んで…
下に…
放り投げました。
赤ん坊が…落ちていくのに母たちは知らんぷりで私は…
手当たり次第に赤ん坊を投げ落としました。
「お母さん、私に気付いて!」
そんな思いが
こんな夢を見させたのでしょうか。
当時の私は手のかからない、大人しく一人遊びをしているタイプだったそうです。
自分自身も、
かまわれるよりは好きにやらせてもらいたいと思う変わった子どもでした。
この夢をはじめて見た時は、
本当に全身汗びっしょりになったのを覚えています。