また「おろしもち」の店へ行ってきました | きょうの ima

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今日は星槎国際高校の生徒さんや先生とも一緒に、また東尋坊の「心に響く おろしもち」の店を訪ねてきました。30分のお約束だったのに、代表の茂さんは1時間もお時間を割いてくださいました。


テレビ朝日の取材もずっと入っていましたが、番組は12月に全国ネットで放映予定だそうです。


茂さんが活動を始めるきっかけになった2003年の出来事については、新聞に掲載された記事(下記参照)をはっきり覚えています。そのネタの出所になった三国署員が茂さんだったのですが、警察官が職務上知りえた秘密を新聞に喋って書かせたわけで、懲戒覚悟の首をかけた行動だったというお話は今日初めて伺いました。


一緒に行った何人かと会員登録してきました。これから出来るだけの活動への協力をさせて頂こうと思います。来月の鯖江での「心の交流ネット」の例会(11月21日)でも茂さんがお話になるとのことですので、お近くの方はぜひご参加ください。


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今年9月、借金を苦に日本海に臨む東尋坊(福井県三国町)で飛び込み自殺しようとしていた東京都の男性(当時55歳)と女性(同72歳)のカップルが、県警三国署員に説得、保護され、再出発を誓った後の帰途、新潟県内で命を絶った。2人が自殺の直前、署員にあてた手紙には、野宿に疲れ、施設への保護などを求めて訪ねた数カ所の役所で「他県の者がもってのほか」などと冷たい扱いを受け、再び死を決意した経緯がつづられていた。
 9月3日夕、東尋坊のベンチにいる2人を署員が見つけた。事情を聴くと「居酒屋の経営に失敗し200万円ほどの借金が返せない。死ぬつもりだった」と明かした。繰り返し説得され、女性が「もう一回頑張ろうや」、男性も「どんな仕事をしてでも生きる」と約束したという。
 2人は翌日、同町、県職員に生活保護の相談をしたが条件が折り合わず、署を訪れ「東京へ帰ってやり直したい」と話した。同署は自殺目的で訪れ保護された人のための募金の一部を渡した。しかし3日後、2人は新潟県で首つり自殺しているのが見つかった。それから2日後、署員にチラシの裏に書かれた2人からの手紙が届いた。
 文面には「(生活保護の相談中に職員から)『死ぬならどうぞ』と言われ、帰京を決意した」とし、「(帰途の)市役所で施設への保護を求めたが『他県の者などもってのほか』と500円ずつ交通費を渡された」▽「(別の市役所で夜、交通費と傘を借りようとして)警備員に『傘は2本もいるのか。いい物を着ているのに』と言われ立ち去った」▽「一日一日が希望を目指す心を粉々に砕いた」――などとつづられていた。最後に、署員への謝辞と「このような人間が三国で、同じ道のりを歩むことがないように祈ってやみません」と結ばれていた。
 今年の東尋坊での自殺を図ろうとして保護された人は24日までに44人、昨年1年間では66人に上る。帰りの交通費や食費は、同署などに年間3万円程度寄せられる募金や署員らのポケットマネーで賄っているのが現状だ。
 手紙を読んだ署員は「再起を決意したのに、結局は絶望してしまったのか。残念だ」と言葉を詰まらせた。【樋口岳大】


 ◇「やりとり分からぬ」
 手紙で指摘を受けた福井県と三国町は「生活保護について説明したが、“死ぬならどうぞ”とまで言っていない」。また、別の自治体は「警備員が応待したが詳しいやりとりは分からない」などとしている。


(毎日新聞)[2003年11月25日15時5分更新]