昨日のブログ記事では、「lie」という多義(というかまったく異なる意味を併せ持つ)単語で悩んだことについて触れさせていただきました。
この手の英単語は、気にして眺めてみるとまだまだ実にたくさんあるのが、また悩ましいところです。
たとえば、
・train
「電車」という名詞なのに、「練習する、トレーニングする」という動詞。
・fire
「火」(もしくはそういう名前のKIRIN社の缶コーヒー)、なのに「クビにする」という動詞。
※キリンの首は長くて切るところがたくさんある、という意味とは無縁のようです。
・bear
「熊」なのに、「耐える」であり「子供を産む」であり、他にも意味多数過ぎ。
・long
「長い」という形容詞なのに、「願う、熱望する」という動詞。
・free
「自由な」という許容系の形容詞でありながら、「○○がない、○○はイカン」という除外系の意味も持つ。
※「smoking free」が「タバコをご自由にお喫いください」ではない! と人生で初めて知ったときはショックでした… 。
・book
「本」なのに、「予約する」。
※ま、これは、本のような体裁の予約帳に書きこんで予約をする、というつながりからの多義だろう。と想像することができますね。
・figure
「アニメオタクが集めるアレ」(←だけじゃないことは知っていますよ) なのに、「計算する、判断する」という動詞。
※オタクの人たちは計算高い、という理由でもないでしょう。
・will
「未来形の助動詞」であり、「意思」という名詞なのに、なんと「遺書」でもある。
・major
「主要な、多数の、一流の」という形容詞なのに、「専攻する」という動詞。加えて、陸・海・空軍の「少佐」という肩書き。
・fine
「調子いいぜ、オッケー☆⌒d(´∀`)ノ!」というとてもアゲアゲ系形容詞の代表格のような言葉なのに、「罰金・科料」という超凹む系の名詞。
この「実は、お金系の言葉だった」例をもう少し探ってみると。
・capital
「国を代表する首都」だけど、お金のことを含む「資産」。
・fortune
「幸せ・幸福」(ex.『恋するフォーチュン・クッキー』by 指原莉乃さん)だけど、「財産」というお金系の語でもある。
・means
「手段」だけど、「資産・資力」
※fortuneやmeansは、それぞれ、「ちょっと意味が近いところでお金系に結びつけてる」感がありますね。
・interest
「興味・趣味・面白さ」という夢を語る系の名詞なのに、「利子・利率・利権」という現実ドロドロの名詞。
「キャピタル」や「フォーチュン」はまあなんとか日本で使われるカタカナ用語としても知っていましたが、「イントレスト=利子」 「ファイン=罰金」は、不勉強な私にはわりとショッキングな多義語でした。
※日本で全国的に展開しているドラッグストアチェーンで『ココカラファイン』というお店があるのですが、意訳すると「ここから罰金!」とも読めるわけですね。これはやはり、ショッキングな“多義”です。
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今回は、本当は
・close
「閉じる・ふさぐ・打ち切る」という遮断・断絶系の動詞なのに、「親しい・近しい」という接近・連帯・友好系の形容詞でもある。
…という語について英会話教室でやりとりしたことについてお話をしたかったのですが、その前ふりとしての「他の多義語」を集めるので疲れてしまいました。
closeについてのトピックスは、また明日の当欄にてネタ展開をさせていただきます。
(ということで、目を close した猫ちゃんをもってきてみました)
また明日のこのチャンネルでお会いいたしましょう。
(テレビじゃないか)
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