中学生活での思い出は本当に辛いものばかりで記憶から完全に消去している私です。
人は辛い記憶を忘れることができる生き物で、辛過ぎると完全に忘れられるんですね。

中学になっても特定の男子からバカにされる毎日で、体育でボールを投げると女の子投げになり「女子みたいだな」と大声で言われ、クラス全員が笑うなん日常茶飯事。
走り方や歩き方もどこか女の子みたいに見える見たいで、後ろからど突かれたり体当たりされたり・・・
生傷が耐えなかった(泣)

幼少期の頃からずっと母親は「男の子らしく男らしく」と言っていて、私がちょっと男の子らしいことをすると、母はとてもうれしそうだった。
なので、「男の子なんだけら男らしく」は当たり前だし、いつまでも男子にバカにされる生活も嫌だったので、どうしたら男らしくなれるのか毎日悩んでいた。

思春期の男の子だから性欲はあり、恋愛の対象と性欲は女性だった。
団地のゴミ捨て場にあったエロ本で性欲の処理をしたあとは、なんだか酷い罪悪感におそわれていた。
グラビアの女の人はみんなキレイで、とても羨ましいと感じて、自分もキレイな女性になってみたいとも思っていた。

お姉ちゃんの使わなくなったブラジャーをつけてみた。
男の子なんだから当然におっぱいなんて無いのに、女の子になったみたいでとても嬉しかった。
一度だけ、下着の下にブラジャーをして中学に行ってみた。
女の子といっしょにお話してると、ブラジャーをしていてる自分が女の子になった感じがして本当に嬉しかった。
もしかしたら数回ブラジャーをしていってるかも知れない。
そのうちにブラジャーはしなくなった、女子の間でブラジャーチェックなどと言うのが流行り、男の子がブラジャーをしているとバレたら学校に行けなくなっちゃうって。

中学の頃は、多分、男の子として活きるか女の子として生きるか葛藤していたんだと思う。
とは言っても昭和の「男は男らしく、女は女らしく」が当たり前の時代に、女の子として生きる道を選択する余地なんてなかったんだと思う。

男子に毎日のようにバカにされ、背中を殴られたり体当たりされたり、とても辛く、男の子は嫌いだけど、そんな大嫌いな男子に負けたくないといつも泣いていた・・・
中学生活が嫌で家出をした。
資金が尽きて家に帰った時、親に泣かれたけど家出の原因なんて言えなかった。

なんか本当に辛い記憶しか無いんだけど・・・
書きながら泣いてしまった。

そんな葛藤をしながら、男らしい生き方を選択したんだと思う。
高校は男ばっかりの荒くれた工業高校を選択したのも、同級生の男子に負けない男らしくなるために・・・

だから、記憶を、整理するとどうやら「中3で女の子になりたい」って捨てたんだというのが分かってきた。
男の子として生きるしかなかった、悲しくもそんな時代だったんだと思う。

記憶を整理するのって大切
そして悲しい・・・