ついにこの時が訪れました。
自身の脚本作品が10カウントを達成する毎に記録する総括の回。
キリの良い5回目です。
①NEO→②DX→③ZZ→④極
と続きまして、記念すべきGOLDに到達しました。
(最下部におさらいリンク貼り付けペタペタ)
5とゴールドを掛けてもいますし、カバラ数秘では僕のソウルナンバーは9で今年のイメージカラーが金との事なので、もうこの副題の他ありませんでした。
ちょっと何言ってるか分からない場合もリモート会議では適当に相づち打つタイプなんだからここでも理解を示したポーズを取りましょう。
それではまとめログ!
①BANANA FISH The Stage前編
往年の名作が舞台化。コアなファンが多いみたいですね。それまで原作未見だった自分が脚本を書きまして、やはり細かいチェックが多々あり、その分だけ出版社にとっても大事な作品なんだと伝わりました。
②演劇調異譚×××HOLiC
高校生の時に漫画を読んでましたから、それを自分が脚本にするとは、またしてもこの職業ならではの嬉しさを覚えました。原作のCLAMP先生とは別の舞台観覧の際に客席が隣だったり、さらに別の担当作品ではアニメ版のキャラクターデザインをされてたりと、何かと縁があると勝手に思ってます!
③CONNECT
短編リーディングアクト。超能力ものを会話劇に落とし込んだ「七つの臓器~ドナーは能力者~」と、少年時代の郷愁が漂う「23年後の借りパク」の二本立て。長編の種になりそうな凝縮した物語。またこういったフォーマットでシナリオ市のような企画を立てたいです。
④美少年探偵団
西尾維新原作の学園ミステリー。まさかトリックの部分を自分がオリジナルで担うとは光栄でした。本番はビックリするくらい過激な歌劇に変化しているのも記憶に新しい。
⑤BANANA FISH The Stage後編
そもそもあの原作全てを舞台としてまとめるというのが標高ハイの所業。三部作となってもいいところを僕が「前後編でいけます」と言ったが為に非常に鍛練となった機会でした。無事にフィニッシュを迎えて本当に安心。
⑥あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
出ました。アニメ好きなら誰もが知ってるであろうテン年代に生まれた新たなクラシック的名作。その演劇脚本を書けるチケットをもぎ取りました!誰かがやる前に自分が出来て相当な自慢です。本番も感涙必至の作品に仕上がってました。
⑦ブルーピリオドThe Stage
熱い美術系青春ステージ。上演は3時間弱ありましたが、時間の分だけ満足度も比例して上がる稀有な完成形でした。他のミュージカルではメロディに特徴がなくて飽きたりもするんですが、今作は歌唱パートの各メロディも耳に残って癖になります。心の動きが体現され、スポーツやバトルを題材にした舞台よりも躍動感を味わえました。
⑧ヲタクに恋は難しい
初のラブコメ。2.5次元作品において未開のジャンル。その分パフォーマンスの難易度も高いと感じました。漫画やアニメという表現に合った原作を、舞台という生の場所で一定のカタルシスを提供するには工夫も必要だと学びました。
⑨キノの旅-the Beautiful World-
脚本は原作準拠で、演出は小説の雰囲気を上手く再現し、舞台独自の遊びのような部分もちょうど良く出来てると自己満足しております。静かで涼しい空気感なのにストレスが極めて少ない珍しいパターン。
⑩演劇ドラフトグランプリ「Luda リューダ」
日本武道館で行われた演劇バトルにて披露した神々と人間の壮大な内容。渾身のオリジナル脚本です!ダンスと衣装についての感想が集中しそうな印象もありましたが、シナリオについてもしっかり届いて響いてくれた人も多かったようで何よりです。
以上!!
2020年はジャンプしてしまいましたが、ようやくまた一年毎の記録になってきた脚本まとめ。
次回も同じペースかそれ以上の勢力を打ち出していきましょうぞ。
べべん!
(脚本まとめアーカイブ)
①https://ameblo.jp/im-moralist/entry-12273701858.html
②https://ameblo.jp/im-moralist/entry-12397297880.html
③https://ameblo.jp/im-moralist/entry-12522049364.html
④https://ameblo.jp/im-moralist/entry-12677109196.html
『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』を観て参りました。
結論としては、近年のアガる作品群の水準には達しない佳作といった感じでした。
カンフー
新婚旅行
ラクガキングダム
天カス学園
という最強ラインナップに続くか期待してましたが、残念ながら及ばず。
ジャングル
オトナ帝国
アッパレ戦国
ヤキニクロード
カスカベボーイズ
の5作連続当たりの良作期間の長さには並びませんでしたが、平均値は同等かそれ以上をマークしてると思います。
何しろ、過去作を踏まえての新作なので、進化はしており、アクションやストーリー展開は色々と凝っているので、ポイントは加算されるのは当然でしょう。
なので今回の作品も、色んな工夫がされてはいました。
でも表面的な小技や構成という、芯の部分ではない部分でのポイントです。
どうして周年作品だと盛り上がりに欠けるのでしょう…。
宇宙のプリンセス
宇宙人シリリ
もののけニンジャ
これらはメモリアルナンバーの回ですが、どれも残念な印象です。
今作でイマイチ乗れなかった理由としては、やっぱりゲストキャラのフィーチャー具合が過剰だった事、クライマックスの展開がユルかった事が大きいです。
それと、別に感動を求めてるわけではないですが、しんのすけが野原家の子ではないという疑惑があまり主軸ではなかったみたいで、予告編の煽りと違ったのも肩透かしでした。
是枝監督の映画「そして父になる」のような設定をクレヨンしんちゃんに持ち込んだ時のドラマも期待しましたが、意外とあっさり解決されて、ハードルを下回ったのは事実。
これまで30作もそれぞれ違う山場を作るのはかなり大変なのでしょうが、直近の4作でそれを実現していたので、劇しんでは可能だと信じてました。
橋本監督が共同脚本という時点で懸念はありました。
うえのきみこ単独脚本にすればまた違ったのではないかと欲が出てしまいます。
制作事情は知らないので、上記の点が問題ではないのかもしれませんが、ずっと当たってきた作品群と何が違うかと言ったらやはりその点なんです!
決して駄作ではないし、楽しめたのですが、B級グルメサバイバルと同じTVスペシャル感は拭えなかったです。
クライマックスの展開が野生王国と被りますし、しんのすけがそこまで活躍しませんし、親近感がないキャラの描写に時間を割いてるし、ピンと来ないまま終わりました。
スパイ大作戦、シリリ、ユメミーと競い合ってる具合です。
しんのすけが見る夢のシーンはめちゃくちゃ良かったです。
あそこだけはかなり感慨深いけど、だったらその路線で進んでも良かったのに…と悔やまれます。
予告ですと、次回作はCGでやる様子です。
高橋→橋本という監督のラリーの中に京極尚彦が入った時みたいに、また変化球で別の監督が担当すると踏みました。
ドラえもんのSTAND BY MEみたいにはしなくていい。
CGだとキャラの動きがぬるくて、しんちゃん独特のチャカチャカした細かいアクションの面白さが無くなるのに抵抗ありですが、あくまで予想。
チャレンジに期待します!
待ちに待った映画『ザ・バットマン』を映画館で鑑賞。
絶賛評も多いみたいだけど、なかなか判断が難しい。
さすがに3時間は長過ぎた。
でも2時間のテネットに覚えた苦痛は感じなかった。
たぶん、それがこの作品のすごいところだと思う。
3時間もあるのに苦痛じゃない。
それすなわち絶賛に値する。
とにかく暗くて重くて登場人物が誰も笑ったりしない。
悪役による不適な笑みや狂気じみた笑い声のみ。
そして間を溜めさせまくる。
さすがマット・リーヴス監督。
『猿の惑星』シリーズで感じた硬派な作り。
否定すると軽い人間だと思われそうで、褒めとけば賢くて深みのある人間だと思われそうな作品づくりに定評がある方!
とりあえず、この内容は2時間以内に収めてくれたら歴代バットマン映画トップ3に入っただろうなと。
スーパーヒーローものではなく、犯罪ミステリー映画だから、趣向を凝らしたアクションも、珍しい武器もない。
ヒーロー映画にダークでシリアスなトーンを持ち込んで話題となったノーラン版でさえ、ポップな娯楽サービスでいっぱいだったのかと分かるくらい、今回はスペクタクルの波を感じにくい。
しかしバットマンという大前提があるので、まずファンは受け入れ体制からスタート。間延びした箇所さえ丁寧かつ繊細と謳われるような変換作用をもたらす。
今までのシリーズと比べれば全てが新鮮に写るから、肯定的に捉える人も多いでしょう。
大好きなリドラーも銀幕で観られたし、ペンギンも面白いし、部分的には大満足なんだけど、やっぱ暗くて長いなあ。
ここまで暗くすると、間口が狭くなるような気がした。
今後、この監督で新たなバットマンシリーズが作られるとしたら、あと5年くらいは陰鬱MAXのゴッサム映画に付き合わなければいけない。
それはちょっと気が進まない。
ノーラン版でダークの傑作シリーズは満足したから、もうそろそろ奇妙ながら多少の明るさや、怪しげなファンタジー感を取り戻したバットマンも観てみたいと感じてしまった。
次回作でリドラーとジョーカーが組んでペンギンも騒いでる様相を呈すれば、ハードボイルド探偵物語から少しは方向転換して楽しめそうだから、ひとまず期待。