伊藤忠商事 小林栄三社長 | アイエム榎本考修

伊藤忠商事 小林栄三社長

雑誌PRESISENTの連載記事の「残したい言葉」最終回を読んで、
このブログに是非、全文を残したいと思いました。

「一期一会」
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人間という生き物が好きです。今、世界に65億人いるとして、残りの人生の中でどれだけ新しい人に会うことができるのだろう。そんなことを考え、1つ1つの出会いを大切に日々、過ごしたいと思っています。
大好きな「人」そのものの中で生きたいと思い、勝者の仕事を選んだ私ですが、部長になった頃でしょうか、自分の思いを突き詰めて代弁してくれる言葉は、これしかないと思うようになりました。
誰もが、自分自身より何かしら優れたところを持っているものです。関わった全ての人のよいところを見極め、そこから何かを学ぶという姿勢で接していれば、誰かを嫌いになるという事は有りません。
日本の組織はともすれば、不得手なしごとを無理にやらせたり、逆に突出した部分は叩いて均一な人材をつくろうとしがちですが、これでは力を十分発揮させられません。それぞれが得意なことをしっかりやってもらい、それ以外は組織の中で助け合えばよいのです。だからこそ、それぞれの部下との出会いも大切にし、それぞれを理解しようと努めなくてはなりません。
海外赴任先の香港や米国で学んだことも大きかった。日本人だけの組織と違い、ただ上司だから、仕事だからと一方的に命じるだけでは多様な価値観をもつ人々を動かすことはできませんでした。けれど、愛情を持って、一人一人と向き合う姿勢を見せれば、多くの人はついてきてくれるものだとわかりました。義理人情を持っているのは、何も日本人だけではありません。多少の文化の違いこそあれ、人間の本質はみな同じ。
海外でも現地で出会った人々に何度も助けられました。
私は人と話すとき、いつも目をじっと見つめるようにしています。きはずかして思われる方もいるようですが、「ここで今、出会うこtのできたかけがえのないあなたと真摯に向き合い、あなたにしかない何かを学び、理解したい。たとえ言葉がうまく通じなくても、まずその気持ちを伝えたい」と思うからです。
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伊藤忠商事社長 小林栄三
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