2年前の今日、母が老人ホームに入居しました。
ケアマネさんにそろそろ施設介護を考えた方がと薦められて、まだ早いと思いつつ見学、母も伴って決めた老人ホームと入居時期でしたが、実際はギリギリでした。
母の担当医は脳神経内科の専門医で、入居のための健康診断をお願いした時は「お母さんはとても明晰だ」と言われていたほどでしたが、実際は3月頃から小さな異変があったようです。
私が気付けなかったことをケアマネさんが気づいてくださっていたことが、今はよくわかります。
6月の末に「夜なのに誰も帰ってこない」と電話があったのが、私が異変を気づいた最初。
それから夕方に見当識障害が出ることに気づいて夕食時まで居るようにしましたが、それでもひとりで置くことが難しくなって、最後の2週間ほどは泊り込み。
隣の部屋で寝ていても母が起きだしたことに気づかず、転倒、骨折させてしまったのもその時期でした。
ケアマネさんのおかげで早目対応できましたが、それでも老人ホーム入居は1ヶ月遅かったと思います。
その老人ホームも、救急搬送までたった10ヶ月の入居。
入居中も色々思うことがあり、他の施設にしておけば良かったかと悩むことが多かったです。
最近ようやく、自分の決定に納得できるようになりました。
このところよく拝見しているブロガーさんの記事です。
母を見送って半年ですが、いまだに介護関係の記事がよく表示されます。
私はワンオペ介護でしたが、「キーパーソン」の立場で悩むことは色々あり、こういうときの心の持ち方とか、医療者らしいアドバイスとか。
心の持ち方は、母の介護中に出会いたかった記事です。
母は老人ホーム入居の3か月くらい前まで認知機能はしっかりしていたし、身の回りは着替えもトイレもできました。
通い介護の間も、何かすれば必ず「ありがとう」と言ってくれて、介護者に感謝を欠かさない高齢者でした。
ワンオペは負担が大きかったですが、介護者を苦しめない被介護者だったと思います。
それでも、ひとりで決めなければならないことは次から次へとあり、最終的な決定は常に任される。
母の生活の質にもかかわることで、一度決めたことでもそれで良かったのか、私の性格もあり、毎度悩み続けました。
ほとんどの人は一度しか経験しない介護。
身体的にキツいより、精神的に参ることの方が多く、時には鬱傾向になることもありました。
同様の立場の人の愚痴を読むことで自分だけじゃないと共感することもありましたが、やはり専門家が「それでいい」と書いてくれると、心が救われます。