毎年、バラと紫陽花の端境期に咲いてくれる黒赤の百合。

今年も赤みが差し、1輪咲き始めました。




群馬県の太田ゆり園で芽出しのポット苗を買ってきた時は2本立ちだったのが、地植えで10年以上経ち10本に。

百合には特に肥料を与えていませんが、「マチルダ」と「アプリコットキャンディ」の間なので、バラのおこぼれが効いていると思います。

毎年、私の背丈くらいで開花します。


太田ゆり園は母が最初の病気をする前年に一緒に行った所です。

何年も毎月のように季節の花見ドライブを楽しめていました。

不整脈の不調が出る前で、よく歩き、売店の百合も熱心に見て、鮮やかな黄色を選んでた。

うちの百合も増えましたが、母の庭でもアジアテック系の黄色い百合が増えています。



2年前の今日は、母が老人ホームから救急搬送された日。

それからの8ヶ月ちょっとが最後の入院生活になりました。


あの日の夕方、老人ホームから電話があって、「お母様、胸が苦しいと言われていますが、どうしますか」。

何かあればすぐ来てくれるはずの提携往診医は来てくれず、ホームからの問い合わせに「救急搬送するかどうか家族に聞いて」という対応だったそうです。

往診医に怒りを感じましたが、現に苦しいと言っているのを放っておく選択肢は無かったので、救急要請してもらい、すぐに老人ホームに向かいました。



救急搬送後、異常は見つからず、一度は退院が決まりました。

その退院の日の朝に脳出血を起こしたので、老人ホームに居ればそういうことも無かったかもと悩んだ時期もありました。

直前に圧迫骨折して自力でトイレに行けなくなっていたので、トイレ誘導をマメにしてくれるホームなら排泄を我慢して血圧が上がることも無かったかと。


でも、今は自分なりに納得しています。

介護支援することになった最初の入院も出血性脳梗塞。

脳梗塞や心筋梗塞は前触れとして一過性の症状が出ることがあります。

おさまってしまえば血の塊はどこかへ流れてしまい、検査してもわかりにくいですが、胸の痛みも血の塊が飛んだものではなかったかと思います。



自分の選択はやむを得ないことだったと思いつつも、老人ホームの対応には今もモヤモヤするものが残っています。

無意味な延命はしないとサインしましたが、適切な処置で乗り越えられる程度の疾患まで放置して良いということではありません。

胸痛を訴えているのに来ない提携医師って何だろうと思います。


そこそこ良いお値段で、埼玉東部を中心に近隣他県に十数か所展開している有料老人ホーム。

誰かに内情を聞かれたら、絶対に薦めません。