今日は母の転院。

お昼を食べて、母の家のポスト点検だけして病院へ。


入院会計で一昨日「足りない」と電話をもらった証明書を提示してお支払い。

身支度は看護師さんがしてくれて、介護タクシーの運転手さんがリクライニングの車椅子に乗せてきてくれました。


駐車場では、約5ヶ月ぶりの日差しに目をショボつかせていました。

母は「晴れ女」なので、雨や曇り続きだったのに爽やかな秋晴れ。

本人はわからなくても、移送する運転手さんや周りにはとても助かる好天でした。



転院先では、事務所で手続き、看護師さんの説明、医師の説明、また看護師さんに説明受けながら書類記載。

面談の日に渡された2枚は書いていきましたが、10枚以上は書きました。


この病院にして良かったと思ったのは、介護認定の返上についての説明。

医療保険と介護保険の重複受給はできません。

意識の無い患者にもリハビリとして口腔ケアや拘縮予防のマッサージをしてくれる病院ですが、介護認定を受けていると医療のリハビリを100%は受けられないんだそう。

リハビリを満額受けるための介護認定の返上です。


そういう手続きがあるのは知りませんでした。

他に面談した療養型病院は「リハビリはしません」だったくらいで、「医療」レベルに無い療養型病院もあるんだと愕然としたほど。


他にも、ペースメーカー外来は受けられないのが療養型病院の通例ですが、こちらは前に受けていた病院の検査技師を呼んで、病室で受けさせてくれるんだそうです。

母は8月に受けており、それが生涯最後のペースメーカーチェックになるかと思いましたが、退院時に次回2月の検査予約票を渡されました。

病室で受けるならカラダの負担はありません。

あと9年分の電池があるとはいえ、受けるに越したことは無く、実費でお願いすることにしました。

予約票のキャンセルと検査依頼はこちらの病院でしてくれます。


医師からの説明は、今の容態が安定していていても急変はあることと、その理由。

一番多いのは肺炎です。

繰り返しも多く、長くて聞いていて疲れてしまいましたが、仕方ないんでしょう。

母の状態の患者さんの入院は、平均でだいたい2年だそうです。


急変で早くなる患者さんもいる一方、鼻腔管栄養で20年以上もった例もあると。

それは困る。

私が見送れなくなるかも。



移送中、道路の段差で揺れると握った私の手をギュッとして、感覚があるのはよくわかります。

それで、去年の5月に救急病院で指摘された腫瘤の検査に行ったときのことを思い出しました。

検査センターでは血管が取れなくて何度もやり直し、内出血して腕がすごい状態に。

帰りには本人が一番疲れているはずなのに「こうやって検査に連れてきてもらえてありがたい」と何回も言っていました。


今の状態は、以前、母が望んでいた「ピンピンコロリ」には程遠い状況で、母に申し訳なく思うこともしばしばありますが、私の手を握られるたびに「こうして世話してもらえてありがたい」と言っているような気がしました。


鼻腔管栄養でカラダが元気になったのは、これまでの母の健康管理が良かったから。

とても節制していました。

弟さえ生きていれば、自分が100歳超えても弟の世話のできる健康状態でいたかったはずです。

母は母のもらった寿命をしっかり生きてくれたら良いと思います。


次の面会は来週。

以後は隔週ですが、対面で会えるのも嬉しい。