先月退去した老人ホームから請求書。
最後の家賃かと思ったら…。
契約時の入居条件が「胃瘻受入可」の有料老人ホームなので、5月の末に入院してから7月初旬頃までは回復次第で戻れる希望を持っていました。
でも、施設側は「帰って来れると思わないで」と言葉に衣着せることもなく言い放ち、病院側では責任持って安心できる転院先を探すと約束してくれたので、ようやく先月、退去を決心できました。
荷物を全て引き上げたあと、玄関の下駄箱に靴を忘れたのを思い出し、8月中旬に引取りに。
もう歩けませんが、リハビリでは座る練習をしていて、靴も履かせてくれます。
母のお気に入りのリハビリシューズを履かせたかった。
取りに行った当日はハウスクリーニングの業者さんが来ていて、外の水栓で洗い物中。
それほど汚れている部屋もあるのかと思いましたが、今回の請求書にはハウスクリーニング代もしっかり加算されています。
あの業者、母の部屋に来ていた?
10ヶ月しかいなかったし、夜寝るだけの部屋がどれだけ汚れたかと思いますが、カーテンから何からみんなクリーニングするので、あとの方はさぞかし気持ちよく使えることでしょう。
請求書には、他に半月分の家賃・管理費はともかく、金庫管理・金銭管理料とかも。
何?それ。
一方、預り金の返金ははこちらから尋ねるまで向こうからは何も無し。
問い合わせたら、退去の翌月末の振込みとのこと。
本当に、他業種ではあり得ない説明不足。
老人ホームを選択した時点では、選択肢の中には他の高齢者施設もありました。
高齢者施設には「福祉」カラーの強い施設もあるので、何となく全体をそういうカテゴリーで捉えていましたが、「有料老人ホーム」は普通に営利目的の会社だったと思います。
倒産しては困るので赤字経営は困りますが、実際はゴリゴリの営利主義と感じられることが多くて、殺伐とした気持ちです。
個々の介護士さんには良い方もひとりふたりいらっしゃいましたが、他の業種では使えないような迂闊なスタッフも少なからず。
入居者は当たり前の「人権」も守られないような部分があって、色々考えさせられました。
家族が介入するとしても、日常までは目が届きません。
この業種の全部が全部、そうではないと思いたい。
親御さんの入居を検討される時は、見えにくいところまでしっかり見てあげてほしいと思います。
封筒に、ホームで写したらしい写真が1枚入っていました。
コルセットを装着して車椅子に座っているので、5月の、入院直前のもの。
撮影者を不安そうに見ている表情に胸が痛みます。
母の40代の写真で、弾ける笑顔がとても好きな写真があります。
私が独立する時に母のアルバムからもらって、今も手元に。
顔立ちは意外なほど変わっていませんが、表情は天と地。