今日も母との面会に行ってきました。

ガラス越し面会なので、先週までは白板で書いてやり取りしていましたが、マイクが設置されて普通に話しても聞こえるようになりました。

まだまだ当分、面会室での面会はできないと考えているのかな。

母はいつも私が書いている手元をのぞき込んで読もうとしていたので、白板でのやり取りの方が時間が潰れました。

会話だけだと間がもちません。


毎回泣かれて辛いので、今日は夫についてきてもらいました。

泣かれるのに変わりはありませんが、「泣かれるのが辛い」という私の気持ちを見てわかってもらえれば、少しは救われる。

心療内科の薬を、気持ちが完全に安定するまでの服薬量にしてもらえば泣かなくなるのかもしれませんが、副作用も怖いので、このまま落ち着いてくれたら助かるのに。


「わからないの」と毎回私に訴えますが、自分が誰で、どうしてそこにいるのかがわからないらしい。

入居前の持ち物支度のときに、自分の住所や氏名を書く練習のために私が用意したノートを持っていくと聞きませんでした。

そんなの、何冊もいらないと思うのに、腕に抱えて離さなかった。

あの頃からそうだったのかなと、今になって思います。


自分がどこの誰なのかわからなかったら、確かに不安だと思いますが、テレビ等で「わからないの」「忘れちゃうの」とニコニコ笑っているお年寄りもいるので、わからないことの不安感には相当個人差があるみたいです。

几帳面だったりひときわしっかりした性格だと、より堪えるのかも。

「忘れても困らないためにここに引っ越したんだから」と言うと「そうなの?」と言いますが、しばらくするとまた、「わからないの」が始まります。

頭の中はいつもそればっかりなんでしょう。

辛いだろうとは思います。



いずれ自分も行く道。

性格的には私も母と同じ側になりそうです。

私は体質が父方似で、長生きはしそうもないのが救い。