水曜日の午後は、銀行に「相続手続き代行サービス」の契約に行ってきました。
弟の件なので相続人は母ですが、今の母にあれこれ手続きに回ることは不可能です。
かといって、私がやろうとすると、「他人」なので行く先々で「関係の証明」に余計な手間がかかります。
その上、弟自身がここ数年は体力も気力も無くなっていたか、預金関係も管理がめちゃくちゃで、通帳や印鑑が無かったり、送付された通知を開封せずに放置してあったり。
意識が無いまま入院していた間に、到底他人の私が整理できるような状態では無いことがわかって、銀行の担当者に相談してありました。
薦められたのは「相続手続き代行サービス」の利用。
相続する遺産の総額や遺産の種類によって手数料が違ってきますが、預金と株式での最低料金が100万超え。
さすがに、聞いた直後は引きましたが。
でも、私には入院費を弟の口座から出金することすら難しく、3か月間あれこれ手続きに難渋して至った結論は、お金で済むことならプロに任せた方が安心ということ。
母も最初は手数料に驚いて「自分でできるでしょ」などと言っていましたが、母の「自分でできる」=「私がやる」ということなので、私ができない理由を説明して納得してもらいました。
金額の多寡にかかわらず相続するか放棄するか決めなければいけないし、額によっては税金を払わなければならないので、状況がわからないままに「放置」はできません。
委託するための手続きや説明に2時間。
途中で母がこっくり居眠りを始めてしまって、記載する際に簡略に説明しなおし、自筆記載の依頼書も何回か書損し・・・で大変でしたが、これで一歩前進してほっとしています。
今は、主婦が普通にやるような家事でも、有料の家事サービスを利用する人が少なくありません。
単身でオフは他のことに時間を有効に使いたいとか、夫婦間の家事分担で不満を溜めたりとかするくらいなら、お金を払ってやってもらうのは悪くないと思います。
子どもの習い事でも、送り迎えにタクシーを契約利用する親御さんが増えているとか。
普通の人も時間をお金で買う時代です。
自分が無理をしないために有料でプロにやってもらうサービスは確かに高額なものが多いですが、相応の価値があると思えれば利用を考えて良いと思うようになりました。
この件が落ち着いたら、次は「信託」を調べるつもりです。
「成年後見」より「信託」の方が使いやすいかと思うので。