新聞の「時事ワード」コラムに「ノームコア」という言葉が出ていました。
「ノーマル」と「ハードコア」を組み合わせた言葉で「普通すぎて超クール」。
NY発のファッショントレンドなんだそう。
気張ってない普通のファッションがおしゃれということですが、白シャツやベーシックカラーのベーシックボトムなんかだと、よほどモノとモデルの素材が良くないと、ただの「無造作」。
大昔にもヘインズの白Tに洗いざらしのデニムみたいな無造作ファッションがおしゃれと言われた時期がありましたが、やっぱり結論は「モデルさんくらい素材が良くないと、ただの家着」でした。
オーソドックスな普通のファッションが流行りということ自体は歓迎です。
「おしゃれな普段着」さえあれば、どこへ行くにも大方済んでしまう生活なので、あまりとんがったトレンドだと、部分的にすら取り入れられない。
突飛な格好はしたくないし、寿命の短いファッションはもったいないし。
それに、いくら流行りでも外でショーパンやミニとかお腹見せは、真夏でも絶対無理。
口の悪いに「ふつーのオバサン」と言われても構わない。
外着に関しては、「普通」や「まとも」であることが、おしゃれじゃないまでも、かっこ悪くなければ充分です。
でも、ジムウェアは。
外でベーシックカラーばかり着ているせいもあって、「閉ざされた空間」ではカラフルカラーを着たい。
ちゃんとスポーツウェアであれば、ショーパンもタンクトップも抵抗なく着るし。
背中くらいなら、日常的にお見せしています。
以前通っていた店舗のエアロレッスンに、それこそ半袖丸首の白無地Tシャツと紺色のマイクロスパッツの若い女の子が来ていました。
髪も無造作に一つに結んで。
ガールズ雑誌のモデルさんのような細くて長い手足と色白で小さな顔のせいで、おしゃれ参加者がたくさんいる中ですごく目立ってた。
まさに、スポーツウェアでの「ノームコア」。
でも、それは「あの子」の素材だから。
あれを普通の人がやったら、「昔の体操着?」って言われちゃいます。
普通の大人としては、上手に隠してちょっとだけ見せて、きれいな色をまといたい。
「無造作」とは対極です。
スタジオ内では、「ノームコア」は絶対無理ですね。