ジム友ふたりと話していたら、そのうちひとりが、
「衣類の入れ替えしてたら、あんまりたくさんあって。やっぱり少しは処分しなきゃいけないのかなと思ったの」
衣装持ちですものね、想像がつきます。
ホーム店はおしゃれが多くて、その中でも断トツなふたりです。
その彼女のエアロウェアはトップスと見せインナーのレイヤードスタイルが多くて、それにたくさんあるパンツを組みわせるので、全身同じ組み合わせなんか、たぶん二度とお目にかかれない。
普段着も、パンプスとスカートが好きだからと、真冬でもスカートスタイルで来ることがよくあって、「防寒よりおしゃれ」を実行してる。
「快適とラク」優先の私とは大違いです。
「どれもとても好きなんだけど。。。」
じゃあ、処分することなんかないと思います。
しまう場所さえあれば、ワンシーズンに1回しか着なくたっていいじゃない。
断捨離ブームで、私もだいぶ捨てましたが、断捨離にも2通りあるって知りました。
私が最初に読んだのは近藤麻理恵(こんまり)さんの断捨離の本。
こんまりさんが薦める処分の目安は「今、その品物にときめくかどうか」
ときめかなくなった物は、高かったからとか新品だからの理由を付けてとっておかないで、処分しましょうという断捨離でした。
過去の価値ではなく、現在の自分にとっての価値が基準です。
この本を読んで、45リットル袋で20枚分くらい処分しました。
薄紙に包まれたままの未着用スーツもありましたが、今後絶対着ないとわかっているものを取っておくのは、確かに非合理的。
高かったまだ新しい品物は、使ってくれる人のところにもらわれていきました。
まだまだ物はたくさんありますが、どれも大切なお気に入り。
クローゼットの中はスッキリとまではいきませんが、着ない物は少なくなりました。
今後も、入替ごとに「ときめかない着ない物」を処分すればいいと思っています。
でも、先日BSで放送していた断捨離の番組は基準が違ってた。
断捨離の先生は「元祖」といわれる、こんまりさんとは違う方です。
クローゼットや食器棚を見たときに、すっきりきれいに見える分量が適量だと。
断捨離指導を依頼したご家庭では、奥さんたちが涙ぐみながら衣類や食器を処分していました。
でも、今着ないとしても、来年か再来年着られる、いただきものの子供服をなぜ捨てなきゃいけないの?
子供自身が「大きくなったら、これ、着るの」って楽しみにしているのに。
別の家庭では大切にしていた食器も大量に処分。
「食器は重ねない」が基準だそうで。
下になっている食器を出すのはストレスで、どうせ使わなくなってしまうからと。
上下には2枚(夫婦だけなので)しか重ねてはいけないのという指導なので、普通サイズの食器棚には、いくらも入りません。
同じ料理でも、今日はどのお皿を使おうっていう楽しみは、もうありません。
密閉容器も4個くらいしか残さず捨ててしまった。
残り物や常備菜が冷蔵庫にあっちゃいけないのかしら。
クローゼットも食器棚も、それ自体がすっきり片付きましたが、好きな物に囲まれる生活を全否定されたみたいで、見終わって悲しかった。
物をたくさん所有するって、そんなに愚かなことかしら。
そしたら、後日、新聞の本の紹介欄で、こちらはすっきり見せる収納の本。
その著者の人は、「適正量、持っていて構わない」という意見。
きれいに片付いて見える収納の仕方で収納しましょうという記事でした。
「捨てなくていい」という著者の言葉がうれしく思えました。
各家庭の適正な収納量はそれぞれだと思います。
私の周辺は、郊外の住宅地なのでどの家も広い。
収納スペースも十分ある場合が多いので、適正量もそれなりに多くなると思います。
番組の断捨離では、奥の物を出したり、たくさんあるものを整理したりするのはストレスという意見でした。
でも、私はお料理を乗せるお皿を選ぶのは、まったくストレスになりません。
衣類も、衣替え時期にクリーニングに持っていくのは大変だけど、着るものがワンパターンになる方がストレス。
ジム友は、「お気に入りのスーツ、お直しに服が買えるほどかけたのに、なかなか着る機会が無いのよ」
いいじゃないですか。
そのスーツにときめきを感じるから高いお直しをしたんだし。
たまに出してみるだけのバッグなんかたくさんありますけど、持ってること自体がときめくなら、持っている価値はあると思っています。