先日見つけた動画。伊東恵司作詞、松下耕作曲の「ほらね、」の少年少女合唱団による演奏動画はずいぶん前にこのブログでご紹介したと思うが、今回は、作詞者の伊東恵司氏ご自身による指揮での演奏。よどこん(淀川混声合唱団)ともう一つ別の合唱団による合同演奏である。よどこんといえば、9月16日に定期演奏会があり、後輩に誘われたのだが、諸事情により行けそうにない。
皆実に楽しそうに歌っている。どうしてこんなに楽しそうに歌えるのだろう。
私も大学時代に合唱団に入団してから半年ほどは、歌うのが楽しくて楽しくて仕方がなかった。だが、そんな時期は長くは続かなかった。3年ほど前に声楽のレッスン(ボイストレーニング)を始めた時は、歌うのが楽しくて仕方がなかったあの頃の気持ちをできればもう一度味わいたいという願いもあったのだが、それはどうやら無理らしい。それどころか、仮に誰かに「歌が好きか」と聞かれても、Yesと答えることさえもうできないかもしれない。そういえば、大学時代に所属していた合唱団の元指揮者の先輩が「どうして皆歌が嫌いなんだろう?」と言っていたことがあるという話を聞いたことがあるし、私の同期で指揮者だったM君も、その合唱団の嫌いな点は「皆歌が嫌いなこと」と団員名簿の自己紹介欄に書いていたことがあった。いつかある合唱人がツイッターで、「アマチュアにとっても歌うことはworkになりがちだ」というようなことをつぶやいていたが、確かに歌うことは下手をするとroutine workになってしまうと思う。
私は決して歌うことが嫌いなわけではない。私は基本的に自分がしたくないことはやらないので、嫌いだったらとっくにやめている。今でも歌が好きかどうかはわからないが、ひとつだけ確かなことは、今年の1月末から3月上旬にかけてひどい風邪をひいて声が出なくなった時に「歌いたい」と思ったことである。