まずはじめに、あらためまして、私、吃音者です。
決して自慢することではありませんが…と思いながら、あえて書いておきます。
だから、吃音に関して、人を傷つけたり、侮辱したり、その人の名誉、基本的人権を犯さない限りは、何でも言える、書けるって思っています。

まあ、あまり前置きが長いと逆に反感を買うのが通常なのでこのへんに。

で、「言い訳」。
何か事がうまく行かないと、我々吃音者はそれを言い訳に落ち込んでいないだろうか。


例えば私くらいのアラフォー世代になると、立身出世を気にしますよね。
自分は幾ら一生懸命やって成果を出していても(つもりになっていても)、上に上がって行くのは周りばかり。
自分にプラス評価がないと焦ります。

と…「あれ?俺、どもりだから?」
って思っちゃったり、
「人前で話すのが苦手と思われているから?」
なんてとかく勘ぐりますよね。

まあ現実を想像するに、昇進を重ねて行くにつれて、社内ではお偉いさんを前に説明、発表、議論をしなくてはならなかったり、対外的には会社の代表として、時には当然初対面の人が何十人と参加するような会議で自己紹介をしたり、プレゼンをしたりしなくてはならなかったり…なんてのを想像すると、少し弱気になって、
「まあ、今のままでいいか」
なんて考えたりもする。

と思いつつも結局、
「俺の人生、うまく行かないのは吃音のせいだ、これさえなければもっと素晴らしい人生を謳歌できたはずだ‼!」
なんて卑屈になります。

…少し話変わりますが、就職を前に面接で苦戦されている方も多くいらっしゃると思います。
私も同じ経験をした人間ですが、不合格を食らった際に、面接官からわざわざ、
「あなたは自分の吃音に関して気にしているようですが、そこは合否とは関係ありませんから…」
という説明をもらったり、
「正直、その言葉じゃあ厳しいなぁ。これからもっと緊張する面接が待ち受けているわけだし、仮に採用になっても営業出来ないでしょ。」
と言われた事が何度かあります。

前者については、
「俺のどもりは不合格に関係無い?嘘つけこの野郎~!!!」って思ってみたり、
後者については、
「結局薬局水道局どもりは就職できねぇんじゃね~かこの野郎~!!!」
なんて思って涙を流したものです…。

つまり、何がどう転ぼうとも、吃音を言い訳、言い訳材料にしているのです。

じゃあ、何をどうすりゃ良いのか?

ん~よく分かりませんがやはり際立つどもり、を打ち消す何か別のものを身に付けておく、って言うのが綺麗事での対策でしょうか。

これはあくまでも綺麗事。

実際は…やっぱり日々吃音をいかに真剣に徹底的に分析するか、吃音の正体を知っておくか、でしょう。

「なんでどもるの?」
って質問された事がありました。
15年前の私は答えられませんでした。

「こっちが知りたいです。」
なんて答えを持ちながら、ただただ吃音であることを恨み、何かと言い訳材料にしていました。

言い訳材料にしてはダメです。
自分の吃音が何なのか!?知りましょう。