武藤サンタ&楽天・銀次がハット!計20ゴールに観客大喜び
14/12/14 19:45
[12.14 チャリティーマッチ 東北ドリームス12-8JAPANスターズ ユアスタ]
4年連続4度目の開催となった東日本大震災復興支援のチャリティーマッチ「日本プロサッカー選手会 チャリティーサッカー2014」が14日、宮城県仙台市のユアテックスタジアム仙台で開催された。
東北にゆかりのある選手で構成する「東北ドリームス」と、日本代表歴のある選手らで構成する「JAPANスターズ」の対戦。MF小笠原満男(鹿島)キャプテン率いる東北ドリームスが、FW武藤嘉紀(F東京)キャプテン率いるJAPANスターズに12-8で勝利した。
キックオフ時の気温1.3度、終了時はなんと0.5度。小雪の舞うユアスタには岩手、宮城、福島、栃木県から招待した約4000人を含む1万1475人が集い、両チーム合わせて20得点のゴールショーを堪能した。凍えるような寒さだったが、心は温まっていた。
「キャプテンだったし、チャンスがあれば決めようと思ってやった。ゴールするほどプレゼントも増えるので、できる限り狙った」。前半4分のJAPANスターズの先制点を皮切りに計3得点を決めた武藤が笑顔を浮かべる。ゴールが決まると、選手のサイン入りグッズと交換できるボールが投げ込まれるとあって、試合前から“ひと足早いクリスマスプレゼント”を意識してのプレー。狙いどおりのゴールショーにご満悦の表情を見せた。
ルーキーの武藤にとっては初のチャリティーマッチ参加だった。試合前、参加選手全員で「3・11」の記録ビデオを見て、試合の意義を再確認したうえで披露した数々のプレー。「被災地に来て肌で感じたことがあった。こういう試合に参加させてもらって、サッカー選手として何かを与えることができるということを誇らしく思った」と言う。
一方、勝利を収めた東北ドリームスにはプロ野球・楽天イーグルスの銀次内野手が昨年に続いて特別参加し、観客を喜ばせた。後半は実際にピッチに立って約13分間ほどプレーを披露。サッカー未経験者とは思えないボールタッチでPK、直接FK、そして流れからもゴールを決めてスタンドを沸かせた。「3打点もなかなかないのに3得点とは驚いている。会心のゴール? FKですね。僕も岩手県出身者として、野球を通じてもこれからも支援できるようにやっていきたい」と、こちらもしてやったりの笑みだ。
イベントの中心選手である岩手県出身の小笠原は、今夏に大規模な土砂災害に見舞われた広島のDF千葉和彦ともいろいろ話したと言い、「近年は土砂災害や大雪など、災害が多い。震災は忘れた頃にやってくるから防災の意識を高めないといけない」と訴える。「今回は自ら参加したいと手を挙げた選手が多いと聞いている。気持ちのある選手が多い。震災を風化させないよう、メッセージを発信していきたい」と最後まで真剣な表情で力説していた。
ゴールに飢えている柿谷が後半ATに執念の1得点
14/12/15 06:55
[12.14 チャリティーマッチ 東北ドリームス12-8JAPANスターズ ユアスタ]
純粋にサッカーを楽しんだ。そして、純粋に復興を願った。スイスリーグが中断期間に入ったことで帰国中のFW柿谷曜一朗(バーゼル)はJAPANスターズの一員として先発出場。FW武藤嘉紀(F東京)とのコンビプレーなどで立ち上がりから精力的な動きを見せ、スタジアムを盛り上げた。
前半34分で一度ベンチに下がってテレビ中継用にインタビュー対応した。「疲れた。どっち(のチーム)もマジになるのが一番面白いと思うので、むっちゃ動いた。一人空回りした」。こぼすように言いながらも表情は実に明るい。JAPANスターズが東北ドリームスにリードを許している様子を見ると「むっちゃ出たい」とうずうずした様子で、試合終盤には再びピッチに立ち、後半アディショナルタイムに執念の1ゴールを決めた。
出場が発表されたのは直前だった。「参加するかどうかと聞かれたとき、(バーゼルの活動)日程が分からず、すぐには返事できなかったけど、間に合うと分かったので、帰国してすぐに来た。出場した理由は、震災から時間が経ったけど、まだまだみんなの力が必要だと思っているから。その一つとして、サッカーで力になれればと思って参加した。少しの力かもしれないけど、こうやってみんなでサッカーして、みんなで笑ってということが力になればと思う。これからもどんどんやっていければなと思う」
所属クラブで思うように出場機会を確保できていないのがつらいところだが、「スイスの生活には慣れた。良いサポートがあるので、サッカーに集中できている」と言う。「期待に応えられるよう、試合にたくさん出て、良いニュースを日本に届けたい」と話した柿谷。貪欲さはいささかも衰えていない。
柳沢“現役ラストシーズン最終試合”は赤ユニで2ゴール
14/12/15 07:04
[12.14 チャリティーマッチ 東北ドリームス12-8JAPANスターズ ユアスタ]
今シーズン限りでの現役引退を発表したFW柳沢敦(仙台)がホームスタジアムでもあるユアスタで最後の勇姿を披露した。最も長くプレーした鹿島時代と同じ赤いユニフォームに身を包み、背番号は在籍した全5クラブ(鹿島、サンプドリア、メッシーナ、京都、仙台)で付けていた「13」。東北ドリームスの一員として先発出場し、随所に“らしい”プレーを見せた。
最初に柳沢らしさが出たのは前半2分。ポストプレーからの巧みな落としでチャンスの起点になった。パスの巧さに定評のあった13番らしいプレーだった。
前半12分のヘディングシュートは枠外だったが、同15分にPA内から待望のチーム1点目を決めると、その後は鋭い動き出しからDFラインの裏を取ったり、味方のスペースをつくったりという真骨頂のプレーを連発。“テレビで見るより生で見たほうが断然良さの伝わる選手”としての本領を発揮した。
いったんはベンチに下がったが、後半にも再登場。後半35分にはDFラインの裏へ抜け出し、GKをかわしながら自身2得点目を決めた。
やさしい性格でチームメイトからもファンからも愛され、リスペクトされた。驚くのは、ライバルチームの選手からも愛されたこと。Jリーグ最終節の広島戦では、広島の選手から胴上げされたのに続き、この日は東北ドリームスの全選手から胴上げ。同じく引退するDF中田浩二(鹿島)も後半アディショナルタイムにゴールを決めた際に胴上げされており、ともに宙で笑顔を見せた。
11年、京都から仙台に移籍し、Jリーグ開幕直後に東日本大震災が起きた。「僕が仙台に来てから震災が起きてこういう活動が始まったので、いろいろな思いがある。来年も続けられるように少しでも協力していきたい。今日は今までにない感じのサッカーで楽しかったし、鹿島での思い出がよみがえった。京都や仙台での仲間もいて、幸せな時間を過ごせた」と最後までやさしげな笑みを振りまいた。
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チャリマまだ見てない……w