2021/09/02 | ブログ小説 第10部 ブルー・スウェアー
「カモフラージュ?そんな難しい言葉急に使うなよ」米澤は現場でペットボトルのコーラを飲みながらおいおいといわんばかりにいった。
「あぁ、まるで気の弱さを隠すためにあんなにジャイアンみたく体が大きかったり、こんなヤツがと思うような頭が悪そうにみえたりするほど、実は頭がよかったり、口が達者な割に実際ははっ!?と思うような人だったりとか、何かをカモフラージュをしているというか一番の弱点を隠すようにできていると思うんだよ!前の会社で体がでかい女がわからないっていうだけで威張っていうんだぜ!空っぽであることをカモフラージュしてるのかな?隠せないのに!!」
「一番の弱いところを隠しているというか・・・」
「隠そうとしても隠しきれないよな。不器用そうだし・・」
「そうだけれど、親分って何かを隠していると思わないか?」藤澤は神妙な顔で腕組みをしながらいった。
「おいおい、ボンクラのお前が急になんでそんなに考えるようになったんだよ!!」米倉は神妙な藤澤を茶化すようにいった。
「おまえはわかっていない!人間は変わる生き物なんだよ」
「はっ!?お前が変わるってこと!?」藤澤は吹き出すようにいった。
「雲は流れ続けている、街も流れ続けている、人も流れ続けている、だから俺も変わるんだ」米倉は晴れている入道雲を見上げながら吟遊詩人のように呟くようにしみじみと呟くと藤澤は唖然としてみていた。
「おまえ、暑さにやられたのか?病院いってくるか?」藤澤は心配そうに米倉に問いかけた。
「あぁ、きっと俺はやれているよ。暑くて頭もいかれちゃったんだよ!」
「ホントだよ。なんか気持ちわるいよ、おまえってさ」
「オレもいつまでも親分の手下で働くというのは人生の進化を妨げているとしか思えてならないよ」米倉は顔に汗をぐっしょりかきながらコンビニで買ってきたおにぎりを口にいれながらやれやれといった顔でいった。
「どうしたんだよ。中卒のオレとお前が普通より稼げるといったらこの仕事しかないんだぜ。スーツなんて着れやしないじゃないか、今さら!でもこの仕事は普通よりはいいと思うぜ、ガテンだけどさ!!」藤澤は諭すようにいった。
「まぁな。それしか能がないといえばそれまでだけれどさ、あの人の下で働いているという事実がオレの心が折り合いがつかないんだ」
「おまえどーしたんだ!!」藤澤は米倉の心変わりをたしなめるようにいった。
「オレはいつまで親分の下で働けばいいんだよ!!必ずや独立してみせるよ」米倉はまるで自分自身に言い聞かせるようにいった。
「独立するには資金ってヤツが必要だぜ!!事務所を借りなくてはいけない訳だし、人件費だってかかってしまって、まだ働いて1年たらずじゃねぇか?修行がたりねぇよ!雇われている方が楽だぜ」藤澤は教え諭すようにいった。
「でも、それじゃあ、人生何にもかわんねぇー」米倉はどこか心の中のわだかまりを吐露するように不満を口にした。
「おまえはさ、ほんと苦労をしたことがないからそんな青臭いことを平気でいえるんだよ!」
「物事は捉え方だよ!やけに苦労が多い人は今あることに感謝していきていくから冒険することはあんまりない。でも、まだやけに苦労が多かったと語れるほど冒険などしたことはないから、まだそこまで気持ちは落ち着いてないさ!」米倉は急に持論を展開しはじめると藤澤はやれやれといった面持ちで唖然とした表情(かお)でみていた。
「でもさ、雇われていた方が楽だよ!自分で開業するってなったら何から何まで自分一人でやるって大変だよ!全ての責任は自分にある訳だし、俺は雇われている方が気楽でいいと思うけれど・・・」藤澤は空を見上げながらいった。
「まだ俺はそんな境地に達してないさ」
「若いな!何歳だっけ?」
「ツゥエンティーフォー!」
「俺は35だよ!前は連帯保証人になってさ、首をつる寸前までいったから、とびでも普通に暮らせるだけでも今はよしとしなくてはな」藤澤はしみじみとした口調でいった。
「感謝できるのは素晴らしいことだよ。オレも失敗してつまづいて立ち直ったらそんな風に思えるのかもな。でもオレは今は守りより、攻めなんだよ。でさ、話は戻るけれど、人は何かをカモフラージュしているっていっていたけれど、親分のカモフラージュしているものって何だと思う?」米倉は分析をするようにいった。
「ボンクラ!!」藤澤は吹き出すようにいった。
「それはカモフラージュじゃなくて、まんまじゃないか!!」
「俺は頭が悪いふりをして知恵が働く男だと思うよ」米倉は分析するようにいった。
「そーかー?そんな風に見えないけれど!?」
「絶対にあの人はホステスの件といい俺は絶対に何かを隠している。そこを突くんだ!?」
「突くってゆする気かよ!?」藤澤は米倉がよからぬ何かを企んでいるようで心配になっていた。
「親分は何かを隠している!」

p.s
あー、、9月になりましたね。
新しい小説を書き始めたり、、、やりたいこと整理したりしていましたえーん勉強大っきらいなのに、自分の興味のある分野は極めてみようと思います💕9月からまたいろいろ始めたいと思いますっアップアップまた新しい発見がしたいっっ。生きている間にどこまで突き詰めることができるか?それが今、自問自答しているものです。
もう、コロナに、いろんな陰謀論がありますが、、、きっとこの世界は闇深い世界だと思うのですが、それ以上にもっと深い!!ことに気がついたこの頃です。その深さは闇とかではなく、、不可能が可能にできる深さなんですよ。
もともと人間の頭脳は山を一つ想念で動かすことができる知能があると言われていますからね〜!

小説を書くエネルギーで何処まで突き詰められる極限までやってみよう〜と思いますっ💕