出産ダイアリー。~希望の光~
そして。
午後4時。
先生「おかめさーん。生まれそうだってー?」
と。
先生登場。
この時。
先生の後ろには後光がさしており。
あたしには天使の輪が見えた。
ああー。
この人が、この痛みから助けてくれる人かー。
神やー。
仏やー。
ありがたやー。
(これ。まじで先生が神様に見えます。)
先生「どお?今何分間隔くらい?」
あたし「う・・・生まれる。生まれる。生まれるぅぅぅぅぅぅぅ~!!!」
何分間隔なんてケチケチ言いなさんな。
今すぐッ。
もー今すぐにッ。
ソッコーで生ませて。
頼むから。
ホント一生のお願い。
先生「うーん。もうちょっと。もうちょっとだよなぁ。」
と。
ふと先生が立ち上がる。
やばい。
神様が行ってしまう。
あたし「せっ・・・先生お願い。行かないで。行かないでぇぇぇぇ~!!!!!」
先生の白衣をつかみ。
涙目で懇願。
今思えば。
なんつー恥ずかしい女だ。
しかし。
当時は本当にそのくらいいっぱいいっぱいで。
頼みの綱は先生のみ。
この人がいなくては出産ができない=痛みから解放されない。
先生「いやいや。そっ・・・そんな捉まれても。ははは。」
神様。
うっすらと笑う。
あたし「お願いします。お願いします。そばに。そばにいてください。」
もう決死の懇願。
多分あたし。
ヤバい人。
先生「いや。でもね。僕がいても生まれないからさ。ははは。」
神様。
再びうっすらと笑う。
あたし「お願い。先生。もう時間が・・・時間がない・・・!」
先生「え?なんで?体力の限界?」
あたし「やっ・・・夜間料金払えないからぁぁぁぁ!!」
出産とは。
生まれた時間が5時を過ぎると課金され。
休日夜間はプラス料金がかかる。
10年前の2月15日は金曜日。
このまま長引いて。
うっかり土曜の夜中な-んてことになってしまったら。
休日料金+夜間料金がかかってしまう。
(ちなみにトップシーズンは正月3ケ日の夜中だそう。)
ただでさえ高い産院。
ただでさえ人より多く入院してしまったこの3日間。
お願いします。
夜間料金だけは勘弁してください。
今すぐ生ませてください。
ちなみに体力も限界です。
もー我慢できない。
もー無理です。
くすくすと笑う助産婦さん。
困ったなと頭を抱える神様。
どうぞお好きなだけ笑ってください。
これで神様が手に入るのならば。
お安いもんです。
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痛みからも解放されたい。
夜間料金も払いたくない。
時は一刻を争う。
