干涸びてふみ潰されるのならせめて貴方に
綺麗な花の隣でもいい側に居たいです
幸薄く短命 変わる事などない
愛しくただ愛しく貴方を…
貴方は何時も通りすがる度に優しく撫でて呉れた
雨の無い日は水を呉れた 強く生きる様にと
貴方は何時しか姿を消し 私はまた一輪虚しく咲く
枯れるだけの花に呉れる水などない
腐るだけの花に注ぐ光などない
ただ死期に怯えながら闇の中這いずり回る
今光を探しながら闇の中這いずり回る

誰か私に同情するのならとても綺麗な花を咲かせて
誰にでも愛されるような存在になりたい

枯れる醜き花に呉れる水などない
腐るだけの花は蕾みすら残せず
目の前は闇で塞がれ もがく私を潰す
貴方なら貴方だったら
此処から助けて呉れると思っていた
走馬灯の中で泣いてた
貴方が呉れた感触は
欲が生んだ夢なのか
解らぬままじきに腐る


             作詞+流鬼 作曲+大日本異端芸者の皆様
「父さん、母さん。 私、あの人と東京で暮らす事にしました。
馬鹿な事だとは十分解ってます。
私だってもう子供じゃありません。自分で考えれます。
ごめんなさい。最後のわがまま許して下さい…」

愛する人が今の私の全てです
貴方がいるから私が私でいられるの
あの日貴方から渡された東京行きの切符と
打ち明けてくれた、将来と夢は
「この街を出て東京で一緒に暮らしてくれないか?」
私は少し戸惑いながらも嬉しかった
不安なんて少しもなかった 愛する人が一緒ですから
辛い時や寂しい時も多少あるでしょうが
頼る家族も捨ててきました 馬鹿な甘えや未練も全部
貴方との新しい人生と夢の為に
貧しさが身に染み渡る だけど貴方が居るから
帰りを待つ時間さえも幸せで溢れてる
心を込めて作った貴方が好きな料理
喜ぶ顔が早く見たい… 見たいです

「東京の生活にも慣れてきました。
あの人は毎日夜遅くまでお仕事がんばってます。
そのせいでしょうか、最近元気が無い様に思えます。
私が聞いても、ただくたびれた笑顔を見せるだけで
答えてくれません。心配で仕方ないです。」

「ただいま。」

とても優しい貴方の声
辛いときはいつも二人で支え合った
どんなに不幸でも二人なら大丈夫だった
愛が冷めた訳じゃない ただお互いの気持ちが
そっぽを向いてただけ
初めて貴方が泣いてた 社会に破れた夜
何て声をかけたらいいか、、、教えて
夢の為に無くした幸せな家庭は
前を向けずただ悔しくて泣いている
貧しさが身に染みる 二人は手を取って
季節外れの線香花火を見つめてる
この火種が落ちて 未練が無くなったら
目を閉じて極寒の海へ、、、 二人で。
繋いだ手がほどけて 無になる私と貴方。

「貴方と過ごした十三ヶ月間。本当に色々ありましたね。
一緒に居たからよく解ります。頑張り過ぎてつかれたでしょ?
もう大丈夫 私ずっと一緒にいるから。 ごねんね父さん、母さん。
あたしこの人無しじゃ生きて行けない。心配させてごめんなさい。
ごめんなさい。ごめんなさい…」


             作詞+流鬼 作曲+大日本異端芸者の皆様
空虚だった心の詩 意味など探せず
振り返れば 其処には何も残ってなかった
時が経てば色褪せてく 花のような詩
響くはずも無い枯れた詩

過去を求めて 離れて行く
理解ってたはずなのに 何故 痛む
耳に残るその音色はどれだけ胸に響いてくれてますか?

何も変わらないのに あの頃よりも
前を向けてるのに おかしいね
だんだん遠くなって 手が届かなくて
寂しいのは同じはずなのに
何を求めているの? 理解らなくなって
気付けばもう何処かへ 飛び立った後
無力な自分に気付き 振り返れば
其処には干乾びた俺がいた

どうしようもなく悲しい時に
零れる涙のような 偽る事の無い詩を
言葉にならない程嬉しい時に
笑顔のような 詩が歌えたら…

震えはまだ 酷く 続く
息を切らし 立ち止まれば
何も無かったあの時と同じ
冷たい毎日に帰りたくない

幼き頃から 夢見てた夢の中
一歩ずつ また一歩ずつ
支え合って 笑い合って
泣いて 傷付いて
同じ色の夢を共に歩いて行こう

どうしようもなく辛い時に見せた
弱さを支えてくれた 信じる人へ
不器用な言葉でしか云えないけど
枯れた声が途切れるまで 此処に居たい

             
             作詞+流鬼 作曲+大日本異端芸者の皆様