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9月29日。土曜日。ほとんどプログラムのない休日なので岡本くんと四方山話。
岡本くんは、二期治療であるARPに疑問があるのでその前後には退院したい、と、言う。
ARPというのはアルコール依存症からもリハビリのプログラム。いわゆる「断酒教育」である。
確かに僕もあのARPに関しては気が進まない。
自助グループ回りをしたり勉強会に参加したり、あるいは粘土細工したりゲートボールをしたり・・・。
そういうことが本当に断酒に効果があるのかどうか、は、僕には解らない。
ただただ、この三ヶ月間の監禁断酒のみが確実に効果を表すものだということは理解できる。最低でも入院中の三ヶ月は断酒ができる。
明らかな事実である。
これまでの長い長い飲酒生活の中で、もう自分でお酒がどうしようもなくなってからというもの三ヶ月もの長きに渡ってお酒を断ったことなどない。
そのこれまで経験のない三ヶ月に渡って断酒することができるのだから。
岡本くんはいろいろと考えるところもあるのだろうが、今の僕にとっては、そう今この時点では「これで十分」であるような気がする。
それはそれで僕が求めていたものだ。
兎に角この今の飲酒、そう連続飲酒の日々から逃れる、脱出することが唯一の願いやったんやから。
僕は「今この時点式」の考えで一日一日を過ごすしかない、そんなところまで追い込まれているのかも知れない。
それも自分のせいかもね。
病気ではあるのだけれど。
とか何とか言いながら・・・僕もまた「あのAPRは嫌やなあ」と、そういう思いに包まれているのもこれもまた事実。
正直に言うと、僕も逃げ出したい。
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