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よく、「自分は初期のアルコール依存症だ」というような表現を目にしますよね。あるいは「アルコール依存症だけれどまだ初期だ」とか、そんなふうに言うことも。

確かにアルコール依存症は進行性の病気なんで「初期」という状態はあるワケです。

そしてもちろんその「初期」であれば(恐ろしく確率は低いものの)そこから引き返すことができる、そんな可能性もあるのですが・・・。

残念ながら、大抵の人が「自分は初期だから」という時は、

「まだ初期だから大丈夫」「これからは慎重に注意して“飲む”ようにするよ」

とかそういう希望を持つような気がします。

全員が全員そうであるということではなく、もちろん一部の人においてはそこで

「このままではいかん!」

と認識して、断酒などのお酒から上手く遠ざかるような判断に至ることもあると思います。

でも、そうでない場合・・・そう、「これから上手く飲んで行こう」とか思ってしまった場合は残念ながら病気の進行を止めることはできず、順調に?中期→後期を悪化してしまうような気がします。

当然ですよね。

アルコール依存症は進行性の病気。

飲み続ける限りは病状が進行する可能性はとてもとても高いワケですから。

飲み続ける限りは身体にアルコール耐性が備わって行くことは自明の理。

昨日は缶ビール一本で済んだお酒は、今日には一本半、明日には二本と量が増えて行くことになります。

ここで、「いや。俺は初期のアルコール依存症やから、昨日一本やったペースは崩さず、毎日一本以上は飲まないでおこう」と、そんなふうに思える酒飲みが一体全体どれくらい居るのやろうか?と、僕はそう思ってしまいます。

日々サラリーマンとして働いていると・・・我々のように「朝からお酒に溺れてしまって仕事もできない状況」というワケではない、そんな初期のアルコール依存症者においても朝コーヒーにミルクを入れる手が震えている人などを割合と高い確率で見ることがあります。

既に離脱症(=一般的には「禁断症状」などと言いますね)が出ているワケで、初期ではあっても身体は既に立派なアルコール依存症の状態であるんですよね。それって。

そういう状況にある人の反応と言うと、これはもう残念ではあるのですが・・・

「俺をアル中呼ばわりするのか!?そんなハズないじゃないか」

と反発して折角引き返すことができる可能性をみすみす逃してしまっていることが多いように感じます。

初期であってもこの病気から確実に遠ざかる方法は「断酒」を置いて他なにもないことをきちんと社会で認識してもらえうようになって行けばいいんですけどね~。

以前に比べると、意識してお酒を飲まない人も増えてきたような気がします。

徐々に「断酒」という行為も「禁煙」のように理性で判断して取り入れることができるような、そんなスマートな振る舞いのひとつにでもなればいいなあと、僕はそう思います。


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