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9月26日。水曜日。夕食後の部屋移動。

同室になった福祉組の小笠原さんから「療養生活の心得」を聞く。

「酔い潰れて(福祉手帳を持ったまま)街頭で行き倒れになる時は、都度都度、必ず倒れる自治体を変えること。必ず、だ」

前回は世田谷で倒れて救急車に乗せられて、福祉事務所の手て精神病院のアルコール病棟に運び込まれた場合は、次は、(例えば)立川あたりで飲んでぶっ倒れなさい、とのこと。同じ自治体は同じ人間の同じ入院を続けてみてはくれにくい、と・・・。

北関東なまりの小笠原さんの得意話は絶好調!

「ここに居ればめじ(飯)もぐえる(喰える)し、風呂にだってへえれる(入れる)しよお。言うことねえべ」

逆に言えば、小笠原さんに取っては外での生活の方がハードやと言うこと。

確かに退院後の生活は心配事である。

ここにいる全員が全員、退院後の生活を心配しているだろうと。もちろん僕かってそうである。心配するのは・・・

「家族のこと」「生活のこと」「仕事のこと」「断酒=最飲酒の危険」

などが僕の考える一般的なところかと思われます。

しかし小笠原さんの口から出る退院後の心配事は・・・

「寝るところがねえべ」「飯喰わなきゃなんねえべ」「煙草さ買う銭が居るべ」

とどめに、

「酒買う銭子さ要るべえ?」

と来たもんだ。

福祉のお金で入院=断酒教育を受けても本人決してお酒を止める気はないらしい。このマイナススパイラルから抜け出す気がないのである。このサイクルを生活の糧にしているのである。

今日は二期の先輩が皆AAメッセージ(AAのメンバーがアルコール病棟を訪れてAAの活動内容を紹介してくれるようなもの)で夜は不在なんで、空いているお風呂にひとり浸かる。

小笠原さんのような存在を目の当たりにして、ちょっと抑うつ気味である・・・。

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