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アルコール依存症を患っている患者が飲む薬というのは、意外に多くのものがあるかも知れません。

もちろん、

「アルコール依存症が治る薬」

というものは、本当に残念なことですが、存在しません。

しかし、そういう薬はないにも関わらず、「精神安定剤」「睡眠剤」「抗酒剤」「渇望抑制剤」「痒み止め」などなど、いろんな種類の薬がアルコール依存症者に処方されます。

すべては断酒のため。断酒生活を少しでも上手に送るためのもの、と言えるかも知れません。

え?痒み止め?

それは、あれですわ。

抗酒剤である「シアナマイド」や「ノックビン」の副作用には皮膚の痒みというものがあるからです。

僕はノックビンを服用していましたが、さいわいなことにノックビンの副作用である皮膚の炎症が出ることはなかったのですが、アルコール病棟の仲間の中には、抗酒剤のせいでまるで蕁麻疹のような症状が出て、わざわざアルコール病棟から外にある皮膚科まで通院せざるを得ないようなケースもありました。

そういう仲間は、残念ながら抗酒剤の服用を断念せざるを得ず、いわゆる「断酒の三本柱」である、

「抗酒剤」

「通院」

「自助グループ」

のうち、そのひとつである抗酒剤抜きで断酒生活を送ることになってしまいます。

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