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さて、9月23日、入院四日目ですが、盛り上がった!?夕食のカレーの後、僕がデイルームで新聞を読んでいると、粟野さんが話かけてきました。
もう、漫画のようにぼさぼさの頭。
街中で見掛けたら、十中八九、ホームレスであると認識できそうなそんな佇まいです。
背もあまり高くなく(165cm前後か?)、体重はゆうに90Kgを越える感じ。話口調は呂律が回らず、口の端に泡をためて話す人。
僕のどっかにヒットしたのか?隣に座り込んでしばし話し込むことになりました。
テーブルで新聞を読む僕に、
「き、き、今日。な、な、なんち?」
「ん?」
(あ。「今日は何日?」ってことか)
「えーと。9月23日」
すると、粟野さん、指折り数えて・・・
「14日か・・・」
(多分、14日間、という意味かな?)
「入院して、ですか?14日。入院14日目ってこと?」
「い、い、いや。た、た、退院まで14日」
そこから始まって、粟野さんの身の上話をお聞きすることになりました。
~ 役所に無理矢理連れてこられたんだよ ~
「電車乗って。そ、そ、それで、役人が書類書いて。『はい。入院』って」
話様からすると、岡本君のような強制的な措置入院ではなさそうで、それなりにきっちりと説明を受けての入院だったような雰囲気ではあります。でも、その時の粟野さんは、お酒で頭がはっきりしてなかったのかも知れないなあ。
「役人って???」
「ケ、ケ、ケースワーカーだよ。ケースワーカー」
粟野さんが「『都』だよ。『都』。『都』の役人」というので、恐らく生活保護の関係者なのかな?とたずねると、やっぱり「そうだ」とのこと。
「い、い、家には何百万もする家具もあったんだよお。それ売っちまったって言うの。そいで、その金もくれねえの」
「14日後に退院されたら、粟野さんはどうされるんですか?」
「な、な、なんか・・・役人に家連れて行かれて、そこ、住むらしいね」
いわゆる中間施設というやつかな?
先週の金曜日のAPR(アルコール依存症からのリハビリプログラム)のビデオで観たような所かも知れない。ケアハウスって言うてたかな。
そのビデオの流れでは、「三ヶ月のアルコール病棟入院」の後は、「三ヶ月の中間施設入所」。そして、その後、就職して「社会復帰」という感じのハッピーエンドになっていましたが。
はてさて、粟野さんはそんなふうに行くのだろうか?
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