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その日、9月23日、日曜日は、アルコール病棟もまた世間並に?お休みモードでした。

入院以来三日。

同じ入院一期患者仲間である菅谷さんとも仲良くなり、その日はのんびりと身の上話を聞いたりしていました。

菅谷さんがアルコール依存症を拗らせた原因は、本人の弁によると、その職業であるところの「新聞配達」なんだとか。朝七時には終業。後はやることもなく、平日の日中、つき合ってくれる友達もなく、やることと言えばビールを飲むこと。

そのまんま、夜の八時の就寝まで飲み続けの日々やったそうです。

一念発起して、アルコール外来のデイケアで約八ヶ月の断酒をしていたらしいです。

デイケアには通ったものの、抜け出して隠れ酒した上にそのうち通わなくなった僕からすれば、たとえ八ヶ月とは言え、デイケアで断酒できるのは偉いなあ、と、そう思います。

ところが、お正月の祝い酒でスリップ。

そこから九月まで延々飲み続けて、二週間前に自らの意思で入院しにやってきた、とのことです。

ちなみに、デイケアに送り込んだのがお兄さんなら、なんと!「八ヶ月、断酒をよく頑張った!そろそろ良いだろう」と、祝い酒を飲ませたのもお兄さん、なんだとか。なんともマッチポンプな。この病気は、如何に周囲にも病気を理解してもらうことが必要か、と、改めてしみじみ感じます。

とは言え、本人も、八ヶ月もアルコール外来に通院しておったワケやから、飲んだらアカンことは重々知ってた、とは、思うのですけどね。

飲酒欲求とはそれ程凄まじいものやと、そういうことなんですね。

アルコール外来は、いつも、二時間、三時間待ちで五分間診療やったので、入院にもそれくらい時間がかかるのかと思い、午前三時に病院の前に段ボールを敷いて、じっと待っていた、とのこと。笑。

確かに、僕が通っていたアルコール外来も、そんなもの、か、それ以上。五時間、六時間待ちで五分間診療でした。

菅谷さんは、細面でにこやかで、いつも一声かけてくれる、病棟で一番感じの良い親切な人。

飲んでいないアルコール依存症者そのもの、な、人だ。

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