ReReRe…
数回の呼び出し音のあと電話が繋がった。
「…はい」
「あ…お母さん?」
電話の相手はお母さん。
母「あら**?そろそろ日本を発つ頃?」
「お母さん、あのね…」
母「ん?どうしたの?」
「あたしやっぱりアメリカには行けない!日本でやらなきゃならないことがあるの!…だから…ごめんなさい」
軽はずみな考えでアメリカに住むなんて答えてしまったことに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
しかし、お母さんの反応は意外なものだった。
母「ふふっ、わかったわ」
「えっ…」
母「あんたの母親何年やってると思ってるの?**がこっちに来るの迷ってることくらい、電話の声でお見通しよ?」
「…お母さん」
母「やり遂げなさい、日本で。一緒に住むのはそれからでもいいじゃない」
「…ありがとう、お母さん」
母「うん、それじゃあね」
電話を切って、深呼吸する。
泣くのは今じゃない。
先生にふられたときに思いっきり泣こう。
キャリーバックを掴み、来た道を戻ろうとしたとき
遠くから名前を呼ばれた。
あたしはゆっくりと、その方向を振り返った。
つづく。