こんばんは。
いつもブログを見ていただきありがとうございます。
7/23(月)発売の『SPUR 9月号』に安室奈美恵さんの魅力が詰まっておりました。
こちらでは、
【安室奈美恵 と stray cat】
の内容を抜粋させていただきましたので、
ご興味がある方はご覧いただけたらと思います( *´艸`)
なお、ありがたい特別付録がついているため、盗難などの配慮から雑誌と付録を縛っておりまして、店頭での立ち読みは出来ませんのでご注意ください(´っ・ω・)っ
※増刊には特別付録はつきません
○SPUR 9月号
強さの奥にある、誰も見たことのない顔
安室奈美恵 と stray cat
デビュー以来25年間、「強くてかっこいい」女性像を貫き、疾走してきた。彼女はなぜ女性たちからこんなにも愛され、ファッション・アイコンであり続けたのか。その秘密に迫るべく10代から今に至るまでの女性像の変化についてインタビュー。そして一匹の猫が、強さの奥にある本物の笑顔を引き出してくれた。
interview & text:Hiromi Sato
前世があるなら……
猫かもしれません。
自由気ままなところが似てるかも
「普段は楽な格好でいることが多いですね。個性的な形とか柄は、プライベートではほとんど着ません。普段はあっさりとシンプルに。着心地優先です」
「かわいい」より
「かっこいい」になりたかった
「デニムは大好きでよく着ますが、気に入った形があったら同じものをまた買ったり、着回したりするので、本数は多くないですね。買い物はもっぱらネットです(笑)」。
「読者のみなさんには、おしゃれを楽しんでもらいたいです。はやりもあるだろうけど、せっかく女の子に生まれたんだから、自分に似合うものをみつけて、たくさんのファッションを楽しんでください」
コンプレックスは
隠さずに出したことで、
だいぶ気分が楽になりました
「デビューしたときは、ちょうどバブルがハジけたあとでしたけれど、音楽業界はすごく盛り上がっていました。ダンスミュージック全盛期で、ユーロビート人気が復活して。デビュー前に私が『ジャネットみたいになりたい』と憧れたように、私を見て『安室奈美恵みたいになりたい』。そう言ってもらえるような歌手になりたいと思っていましたね」
男性目線ではなく、女性から見た色気は、
自然に身につけていきたいです
暇なときは犬猫動画をずっと見ちゃいます
まだあどけない小さな子猫との撮影。自由に動き回る子猫に苛立つこともなく、安室奈美恵は、気まぐれなその振る舞いをむしろ楽しんでいた。
「動物は大好きで、家では犬を3匹飼っているんですけれど、猫も好きです。暇なときは犬猫動画をずっと見ちゃいます(笑)」。
慈しむようなその視線に大ヒット曲、「SWEET 19 BLUES」の歌詞が浮かぶ。前世があったら、たぶんストレイキャッツ――。
「前世はそうですね、犬というよりはやっぱり猫かもしれません。自由気ままなところが似ているかも」
当時はピンクとか赤い服は、ほとんど着ませんでした
この夏、開催される企画展『namie amuro Final Space』。安室奈美恵の25年間を振り返る企画展だ。
「昔の衣装も展示されます。『CAN YOU CELEBRATE?』をテレビで歌ったときの衣装も残っていて、すごく懐かしかったですね。当時はスタイリストさんといろいろ考えて作りましたが、今見ると『なんでこれだったんだろう?』とちょっと不思議(笑)。ウェディングから教会、牧師さんと連想して、そのときは一生懸命考えたつもりでしたけれど、発想が単純でかわいらしいなって。あの頃の自分が愛しくなりました」
スーパー・モンキーズとしてデビューして、ソロになったのが1995年。当時は、とにかく必死だったと振り返る。
「最初に沖縄から東京へ来たとき、衝撃を受けました。沖縄はテレビ番組も少ないからわからなかったんですが、東京へ来て、芸能人は星の数ほどいて、数えきれないくらいたくさんの歌手がいると知りました。私はデビューしたら、すぐ歌番組に出られて、ライブもできると思っていたけれど、『あ、そうじゃないんだ』と気づいたときは、ちょっと恐ろしかったです。この中で秀でるには自分はどうしたらいいんだろうと途方にくれて。昔から負けん気が強かったから、絶対負けたくないという意識もありました。大人とか、芸能界の荒波に(笑)」
強い決意を胸にパフォーマンスに磨きをかけ、ソロ転向後すぐに大ブレイク。その存在は、それまでのアイドルと一線を画していた。クールな印象の衣装、ダークなふちどりのリップ。媚びるところのないスタイルは同世代の女性の共感を呼び、一躍アイコンに。
「『a walk in the park』では、パンツスーツを着て踊っていましたけれど、今考えると斬新ですよね(笑)。当時は、大人っぽく見せたいという気持ちが強かったと思います。周りが大人ばかりだったので『子ども扱いされたくない』と思っていたし、80年代はアイドル全盛期で、10代の方々が活躍されていましたけれど、90年代は『アーティスト』と呼ばれる方がたくさん出てきていて憧れてました。だから私も当時は落ち着いた色の服ばかり着て、ピンクや赤はあまり着ませんでした」
もうひとつ大きな影響を受けたのが、ジャネット・ジャクソンの存在だ。
「ジャネットが大好きで、すごく憧れていたので、衣装、メイク、髪型などをお手本にしていました。モノトーンの衣装が多かったのもその頃ずっと見ていたジャネットのビデオの影響だと思います。初めて彼女を知ったのは、まだ小学生で、おニャン子クラブさんの全盛期の頃。テレビで見て、『かっこいい!』と衝撃を受けて。女性に対しても男性みたいに『かっこいい』という言葉を使ってもいいんだと知りました。そして私もかわいい女の子より、とんがった強い女性、かっこいい女性になりたいと思うようになりました」
守ってあげたい女性像から、自立した強い女性像へ。新しいアーティストは、時代の空気をとらえて飛躍していった。最初は憧れの人からの借りものだったスタイルもやがては自分のスタイルへと昇華させ、個性をもったホンモノの大スターになっていった。
「服や髪を一生懸命マネしても人間が違うから同じ結果にはならないわけです。そこをどうしたら彼女に近づけるか、自分なりに試行錯誤しました。色を変えたら似合うのか? この長さだったら大丈夫か? という感じ。自分に似合うアイテムを集めて、目指すスタイルを完成させる。とはいえ、私は似合う、似合わないがハッキリしていたし、体型にもコンプレックスがありました。でもコンプレックスは隠すより出したほうがいいんじゃないかと考えて、今度は全面的に出すようにして。それでだいぶ楽になりましたね」
コンプレックス? 安室奈美恵にそんなものが?
「あります。もちろん。でも何かは……内緒です(笑)」
新しいことに挑む怖さを感じたことはなかった
「How to be a Girl」のPVでは、当時コレクションに登場したスリップドレスをいちはやく取り入れた。「新しいことに挑む怖さや恥ずかしさは感じなかった」と言う。
「憧れている人がやっているから私も同じようにやる、というだけ。だから『これ、かわいいでしょう?』という提案ではなくて、いつも『私はこれが好き!』という気持ちで着ていたので、女の子たちからワーッと反応があるのは、すごく意外でした」
いつだって自分らしく――。女性たちに響いたのは、むしろその潔さだった。
「スーパー・モンキーズのときから、私以外の4人は男性ファンの方が多くて、女性ファンの方が多かったのは私だけ。ファンレターの数にも如実に表れていました。そのとき、『ああ私には、こんなにたくさんの女の子のファンもいてくれるんだ』と認識したんです」
反対に男性へのアピールは、「あまり考えたことがなかった」と笑う。
「セクシーという要素は、もともと私にはないし、必要ないと思っていました。ただ最近は、女性から見た女性のセクシーさは身につけたいなと思います。男性が思う色気とは違って、ナチュラルでサラッとした色気は好きなので、年齢を重ねていくうちに自然に身についてくれればいいなと思います」
ブレることなく疾走してきた25年、これからも目指すのはやっぱりタフでかっこいい女性?
「『かっこいい』は永遠の憧れ。でも、やっぱり女の子なので、『かわいい』とも言われたいです」
ちょっと恥ずかしそうに、小さい声でつぶやいた。重い鎧を脱いだ安室奈美恵の素顔は、きっと私たちが思うより、ずっとシャイで繊細な「女の子」なのかもしれない。
以上、
『SPUR 9月号』より抜粋をさせていただきました。
他の内容等気になった方は、ぜひお手に取ってその目で体感してくださいね。
それでは失礼致します|∀・))))