貴方に会えず1ヶ月経った。

張り込みの成果はまったく出てないが、引き続きやるしかない。


貴方が連れ去られてから、混沌だった自分の内面が、悲しみ、怒り、そして希死念慮に移行した。


臨床心理士の先生いわく、辛いことを受け入れるプロセスとして、前に進んでいるとの事であった。


最初の2週間は、人前、場所、時間に関係なく涙が止まらず、動悸も止まらず、苦痛、悲しみ、怒り、虚しさ、もどかしさ、自責の念が一度に覆いかぶさってきた。


今は、その混沌とした感情は覆いかぶさってこない。自分の中で整理された感情だけが流れ込む。


貴方も人生で大きな壁にぶちあたることがあると思う。


そして、その壁から逃げられない時に、多くの事を学ぶと思う。


月並な事しか言えない、生きていれば、何か見えてくる。だから、大変な事があっても死を選ばないで欲しい。


すべて捨ててリセットしたいと思ったら、そうしていい。お父さんはいつでも和弥を受け入れられるようにしておく。