「美味しんぼ」のことは前も書いた。
今回は違う角度から見てみる。
〇美味しんぼの価値
「美味しんぼ」の功績は色々あるだろうけど、
その中の一つの価値は、
「今まで知られなかったことにスポットを当てた」
ということである。
この漫画によって、
北大路魯山人
と、その美食・芸術が多くの人に知られた。
他にも加藤唐九郎(陶芸家)とか、色々今まで普通の人に知ら
れてない事柄を世の中に紹介した。
その功績は大きい。
そんな感じで普通の漫画にない色々な知識を美味しんぼで得たし、
今でも結構覚えている。
でも知識が自転車操業になりはじめてから、個人的にはあまりお
もしろくなくなっていった。
全国の名物を紹介し始めたあたり。
あそこらへんから読まなくなった。
〇新しい知識を紹介する作品
こんな風に、その業界だけの新しい知識を紹介する、という
作品は結構おもしろい。
パっと思いつくのは
「スーパーの女」
これを見たのはコンビニとかでバイトを経験した後で、その後
何がしかTV番組か情報誌かでスーパーの陳列その他の知識
を得た後だった。
だからこの作品で紹介されてるテクニックは、普通のスーパー
で普通に行われている事だったりする。
(ただし田舎のチェーンでは無いスーパーは別)
例えばコンビニは前面ガラス張りにして、蛍光灯を外と垂直では
なく水平に配置している。
これは外から明るく中がはっきり見え、店に入るという心理的
な壁を極力無くすためである。
その業界では当たり前であっても、知らない人にとっては新鮮で
おもしろい。
美味しんぼなんかでも、プロなら当たり前にやってるような事も
含まれてると思う。
見てないんだけど、そっちよりはるかに有名な「マルサの女」も
そんな感じなのかな?
今dアニメだから見れないけど、サブスク変えたら一回見てみるか。
今ちょっと調べたらこの他にも「ミンボーの女」「マルタイの女」
という作品があるらしい。(ちなラーメンではない)
〇看板の女
自分も一つ考えてみた。
以前に何かで聞いたんだけど、
道路の看板などは、
「非常に高度な心理学のテクニックが凝縮されている」
らしい。
だから、ストーリーとして、寂れて潰れそうな
「広告代理店」(デザイナー事務所?看板屋?)に
「看板の女」がやってきてデザインの指南をする話とか。
でも具体的な技術は知らん。
ということでAIに聞いてみる。
・「単純接触効果(ザイアンス効果)」による好感度の操作
人は何回も見る物に無意識に「安心感」や「好意」を持つとうもの。
商品を選ぶときに、ついそういう目慣れた商品を買ってしまう。
・「定位反応」
デジタルサイネージ(動く看板)などで使われる手法。
人は「動くもの」や「強い光」を反射的に追ってしまう。
それを「定位反応」と言う。
この定位反応を利用して、つい目が行く看板を作る。
・色彩心理学による感情のコントロール
飲食店は食欲を増進させる赤・黄(進出色・興奮色)を使う。
銀行や塾、病院などは安心感を抱かせる青(後退色・鎮静色)を使う。
・脳を疲れさせない「認知の流暢性」
人は一発で理解できるようなわかりやすい物を好ましく思う。
よって、短いキャッチコピーや、一目でわかる大きな写真を使う。
・心理的トリガーの活用
「地域限定」「今だけ」など 希少性を演出。スノッブ効果。
「通常価格」と「特別価格」を並べる。アンカリング効果
「No.1」「選ばれて◯年」といった実績。社会的証明による同調心理。
こんな感じのを1つ1つ映画のなかで解説して使って行けば1本の
映画ぐらいにはなりそう。
他にも細かいテクニックなんかはありそうだし。
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以上。
「美味しんぼ」は一般には知られていない知識を最初に紹介し、一般に
広めた、という点でも重要な作品だった。
その後、影響を受けて、こういう実際の知識に基づいた料理漫画はたく
さん作られた。
こういう「そこそこ身近だけど知らない事」みたいな題材を取り上げる
のも創作を作る一つの方法だな、と。
