ジャスミンとイランイラン
どちらも甘美であり、強い花の香り。
催淫性があり、女性性も含めて本能に忠実であることを感じ取るような印象の香りです。
力が抜けていて、それでいて強さもあるような女性のイメージを私は持ちます。
どちらの精油も、
鎮静作用と強壮作用を併せ持ち、ホルモン様作用も持ちます。
そして、「酢酸ベンジル」という共通の成分を持ちますが、
この香りが、オスのポリネーター(花粉媒介者)を引きつける香りと言われています。
ジャスミンはさらに「オイゲノール」という成分でも、同じような働きを持ちます。
昨日は、アロマアナリーゼの養成講座でした。
養成講座の中で学ぶ精油の中に、イランイランがあります。
アロマアナリーゼでの精油の学びは、成分や作用ももちろんですが、
学名や歴史、植生、生息地などから多角的に精油を見ていくことをしながら、精油のメッセージを探っていくという学びです。
講座の中では12本の精油を学びますが、アロマアナリストとして活動をしていく中では、
新しい精油のメッセージを、自分なりに構築をしていくことになります。
イランイランとジャスミン
パチュリとベチバー
など、印象が似ている精油もあります。
ジャスミンとベチバーは講座の中では学ばない精油です。
ですがこれらのメッセージを構築しようと思った時に、これらの違いを自分なりに理解することがとっても大切になります。
パチュリとベチバーは、どちらもグラウディングの精油と言われますが、
そのグラウディングがどう違うのかをアナリスト自身がわかっていることが大切になってきます。
この2つの違いは、インストラクター仲間と随分と論議をしました。
昨日は、イランイランの時に、ジャスミンとの違いの一つをちょっと考えてみる時間を持ちました。
昼に蜜を採取する虫は、黄色の花の色を一番認識し、白い花の色は認識できないと言われています。
花の中には夜にだけ咲く花もあります。
それらは一様に強い香りを持ち、その香りで蛾を呼び寄せて花粉を運んでもらうそうです。
そして、夜は暗く、花の色で虫を呼び寄せることができませんね。
ですから、夜に咲く花は、色を持つ必要がないので、白い花が多いのです。
ジャスミンは白い花です。日中も咲きますが、夜明け前が一番香り高いとも言われています。
ですから、もしかするとジャスミンは、蛾も蜂も、ポリネーターとして選んでいるのかもしれませんね。
自分の魅力で、全ての雄を引き寄せるといった印象も持てます。
一方、イランイランはどうでしょう。
花の色は黄色です。ですから、昼の虫をポリネーターとして選んでいるのかもしれません。
では、なぜ、あんなに強い香りを持つ必要があったのでしょうか?
黄色は、虫が判別しやすい色。色で誘引することも可能のはずです。
「天の香り」という本の中に、
「イランイランの木は20mの高さまで大きくなり、手入れをされていない野生の木の花は、全くといって良いくらい匂わない」
との記載があります。
精油を採取するためには、その高さだと女性が作業しにくいので、主幹を剪定し、太い枝を折って仕立てられます。
その姿は、なんだかとても苦しそうです。
そう考えると、野生のイランイランは、強い香りを出さなくとも、色で虫を誘引できるけれど、
曲げられたイランイランが強く香るのは、生命の危険を感じた信号である可能性もありそうです。
だから、生命が途絶える前に、早く花粉を運んで!と種を守る意味で、より強い香りを出すのかもしれません。
そう考えると、香りを作る意味が全く違うかもしれないということが考えられますね。
更に、1962年に、ジャスミンの花の香気成分が「ジャスモン酸メチル」であるという発見がありました。
この成分は、摂食障害などの危険管理のための信号物質で、捕食者から身を守るための香りです。
この成分は水溶性のようなので、精油に含まれてはいなさそうですが、
そうゆう成分をジャスミンが作るというところに、
ジャスミンは、様々な雄に対して誘引の香りを出すけれども、関わりたくない者に対して明確にNOをだす。
選ばれるのではなく、自分で選ぶといった芯の強さも感じます。
こんな風に、文献に書かれていることを自分なりに読み解く、解釈する、仮説を立ててみる。
といったことを、講座の中では沢山行います。
それは、正しいことも、もしかしたら違っていることもあるかもしれません。
ですが、イランイランのように、なかなか実物を見ることができない植物は、特に、そういった想像力も必要かなと思います。
そして、いろいろな書籍を読んだり、情報を得たり、占星術から見て見たり、五行から見てみたりすることを、
知識の更新として、楽しみながら行って欲しいと思います。
そうすると、バラバラだったことが不意に結びつくことがあります。そんな時は、すごく興奮しますよ〜〜(笑)
そうやって、その精油の、植物の自分なりのイメージを持って行くことは、アロマテラピーの仕事の中でも、必ず役に立つ知識であるし、精油を液体としてだけ見ないという目線を持つことは、植物への畏敬の念を持つことにも繋がるように思います。
そして、それは、精油を仕事のパートナーとして使わせてもらっている者としては、とても大切なことだと考えています。
アロマアナリスト養成講座は、
ただいま、藤原綾子先生の書籍出版に伴い、10月まで、受講者様に、こちらの本をプレゼントさせていただいております。
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